携帯獣

□総合して言いますと
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「…ノボリ、ノボ…そこっ、やぁあッ!」
「此処が、お好きなようですね?」
「ふあ…っ、あ、らめぇ…」

深く、深く。ぐりぐりと腸壁を抉る様に自身を動かす。

「ひう…ッ、あ!あうんッ!やぁあっ!」
「本当は悦んでいるくせに、それとも、もう止めましょうか?」

普段耳を犯す水音は、彼の悲痛な喘ぎ声にかき消される。

「…ッ!そんなの…やだよお…」
「……淫乱ですね」
「い…ッ、やぁああっ!」



何時に無く嫌がる素振りを見せたクダリですが、これにはちゃんと理由があるのです。

「…本当に愉しいですか?」
「うんっ!Sなノボリって凄く萌えるよ!」
「燃える!?」
「あ、ちがくて…、キュン!ってする方の、萌え!」

両手で顔を包むポーズをとり、満足気に微笑まれる。

「あぁ、そちらでしたか」
「だって…敬語攻め、僕のツボ、つきまくり!ど真ん中!すとらいく!」
「野球の?」
「ボウリングの!」
「…兎にも角にも、貴方が悦ぶなら構いませんが」
「僕も、ノボリ、悦ばせたいなぁ」
「私は…そんな、構いませんよ」
「僕構う!ねぇねぇ、なにか、してほしい事ある?」

冗談ではなく、本気の笑顔。
オフの日にこれが見れただけでも、充分嬉しいんですがね。

「…貴方が悦んでくれるのが、一番嬉しいです」
「保護者みたい。やだ。」
「…恋人を思っての意見ですが?」
「コイビト!本当!」
「勿論」
「ふふ!僕、嬉しい!」

可愛らしい笑顔。
こんなにも満たされるのは、やはりクダリが好きだからですね。

「じゃあ、ノボリ」
「なんですか?」
「僕、一回掘ってみたいな!」
「…私を、ですか」
「駄目…?」
「〜ッ!いいですとも!」
「やったあ!」

押し倒していた身体に押し倒されて、妙な圧迫感を覚える。

脚を持ち上げられて、「抱えてて」と言われたので、おとなしく膝裏を抱えて陰部を丸出しにする体勢になる。

…正直恥ずかしい。
今までに無いくらいの羞恥心を覚えてしまいます。

「うわぁ、こうなってるんだ」
「あ、あんまり見ないでくださいまし…」
「なんかやらしい!ア○ル、やーらしい!」
「…ちょ、黙…ッ!」

油断していたせいで、後孔の入口を滑る舌の感触がダイレクトに脳を貫いた気がした。

「…ッあ」
「んえ、苦い…」
「うっ…、あっ、あっ」
「ノボリ、気持ちイイ?」
「分…りっ、ませっ…」
「大丈夫?なんか…喘ぎ声、苦しそう」
「初めてですから…でしょうか、変な感じがします」
「僕、ノボリに触ってもらうと凄く気持ちイイんだ!」
「…そうなんですか…」

素直な態度に、先程達したばかりの自身も思わず勃ち上がるというものです。

「…えー、っと、痛かったら言ってね」
「分かりました」

丁寧に唾液で濡らされた指が、後孔に挿入されてゆく。

はずだが。

「…痛っ」
「え。まだ一本も入りきってないよ?」
「あ、…大丈夫です」
「…そう?」

ナカで指を動かされて、多少の痛みと気持ち悪さが交差する。

「…う゛っ、あ゛っ」
「だ、大丈夫?」
「無理…みたいです。その圧迫感が…気持ち悪い…」
「…ん、ノボリ萎えちゃった。これ慣れたら、絶対気持ちイイのに…」
「すみません、やっぱり私は、クダリに挿れる方が好いです」
「うん、僕、攻め向いてない、みたい」


今回の行為でわかった事は、私達は現状に止まるべきだという事です。



▲オシマイ▲


今更だがノボリ目線の小説ばっかリーです。

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