頂き物
□日常?
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「……アスラン?」
ふと気付くと、向かいのソファーで本を読んでいたはずの想い人が小さな寝息をたてている。
「アスラン」
もう一度小さく呼んでみる。
もちろん返事はない。
まだ冬ではないが、夕方のこの時間はけっこう冷える。
こんなところで寝てしまうなんて、相当疲れているのだろう。
風邪をひいてはいけないと思い、寝室から持ってきた毛布をそっとかける。
起きる気配はない。
「…アスラン……好きだよ」
そっと呟く。
「俺も好きだよ、キラ」
「ア、アスラン!起きてたの?!////」
寝ていると思っていた相手から言葉が返ってきて、かなり驚いているのに……
「キラ…」
「ぅわぁっ?!」
いきなり腕を引かれ、バランスを崩しアスランの方へ倒れてしまった。
アスランの横に座る形になる。
アスランは僕にも毛布をかけて
「もぅ少し寝かせて……」
とだけ言うと、僕の頬に軽くキスをした。
「なっ…///」
僕が何も言わないうちに、僕の肩に頭を乗せて、再び小さな寝息をたてはじめた。