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5月は…旅行!(FCツアー下見旅行編)
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ナレーション「此処は都内某レコーディングスタジオ。G-jobの面々が今日もアルバムのレコーディングに明け暮れていた。」

chacha「ガク…ちょっと休憩しよか?」

Gackt「あぁ…ごめん…」

ナレーション「少し声の調子が悪そうなGacktを見て機転をきかせるchacha。」

YOU「ガク…大丈夫?無理すんなよ」

Gackt「うん…」

ナレーション「YOUもGacktの体調を心配する。その場の空気を変えようと言葉を探していた。」

YOU「今年のオーストラリア楽しかったね?来年はどこ行くの?」

Gackt「そうだな・・・」

YOU「行こうかって言ってたところは大体行ったんかな?スノボもできたしな。」

chacha「そうやんな、約束ちゃんと果たせたな、ガク。」

Gackt「うーん・・・でも、なんか、忘れている気が・・・するんだよね・・・。」

YOU「まだどっかで約束したんか?」

chacha「苦手な温泉を克服するとか?(笑)」

RYU「温泉いいねぇ〜」

ナレーション「「温泉」という言葉に反応して輪の中に入ってきたRYU。」

RYU「ここなんかいいっすよ」

ナレーション「分厚い温泉ガイドブックをどこからともなく取り出すRYU」

chacha「そんなもんいつも持ち歩いとったんかい?」

JU-KEN「ナニナニ?何の話っすか?」

ナレーション「トイレから戻ってきたJU-KENも話に加わる。」

Gackt「だーかーら?!温泉は無理だって・・・」

YOU「そうだよなぁ…ガクは温泉苦手だもんなぁ…(ニヤリ)」

JU-KEN「そうなんすか?あんなに気持ちいいのに」

YOU「神威楽斗ほどの男が「温泉」如きで女々しいこと言っちゃってるんですよ」

効果音「ブチッ」

Gackt「(女々しいだとぉ…)」

chacha「そやなぁ〜「日本人たるや!」って口うるさいほど言ってるヤツが温泉苦手なんてなぁ〜(ニヤリ)」

効果音「ブチッブチッ」

Gackt「(なにぃ〜!!)」

RYU「ほほー」

JU-KEN「ふふ〜ん」

Gackt「わかったっ!わかりました!温泉行こうじゃない!!あぁー入ってやるさっ!」

全員「やったー!!!!!!」

ナレーション「こうして皆の口車に乗り温泉に行くこととなりました。」

chacha「あー、温泉、楽しみやな〜!」

YOU「ホント久しぶりっすよね〜。」

RYU「うーん、ここに行くなら、まずここでアレを食べて・・いやそれは明日の楽しみにとっておくべきか?うーん・・・」

ナレーション「ガイドブックを熟読しているRYUだった。」

JU-KEN「混浴〜♪混浴〜♪」

chacha「え?混浴できるとこか?」

RYU「出来るんですが…今回、貸切なんで意味ないんすよ」

JU-KEN「えぇーーーーー!!混浴ーーーーーーぅ!!」

YOU「RYUさ〜ん!!ここら辺ですか?」

RYU「だ・か・ら!貸切っ!!えーっ?なにぃー?YOU?」

ナレーション「浮かれるjobを見て、ふてくされるGackt。」

chacha「あぁ…混浴…。混浴なしの温泉か…」

Gackt「温泉のどこがそんなにいいんだか・・・」

YOU「え〜?気持ちええやんか〜。」

JU-KEN「混浴・・・うっうっうっ」

RYU「まぁまぁ、そんなに嘆きなさんな。もし混浴やったとしても、どうせ若いコはおらんって。」

Gackt「お湯は熱いし…部屋は畳だし…ベットはないし…ブツブツ…」

YOU「ま、何事も経験やって、ガク。」

chacha「そうそう。温泉ええでぇ〜」

RYU「じゃじゃーん!皆様、到着いたしましたぁ〜♪」

全員「おぉーーーーー!!」

ナレーション「そこは由緒正しいいかにも格式の高そうな温泉宿でした」

Gackt「枕投げできるか?」

chacha「何を子どもみたいなこと言うとるんや?」

ナレーション「玄関口で雑談をしていると、1人の女性が奥から現われた。」

女将「この度は、ようこそおいで下さいました。この宿の女将で御座います。」

全員「宜しくお願いしまーす!」

ナレーション「全員借りてきたネコのようにおとなしくなる。なぜなら女将が美人だったから」

RYU「う…美しい…」

chacha「り、RYU…よだれっ!」

JU-KEN「♀♀♀♀♀・・・・・・・・・・・」

YOU「JU-KENさん目つきが逝ってる」

Gackt「そう言うYOUも鼻の下伸びてるよ クスッ」

YOU「えっ?!」

女将「さぁ…どうぞ奥の方へ」

ナレーション「部屋へ通されたG-job達。」

YOU「わぁ〜いい眺めだぁ〜♪」

RYU「おぅ!(にっこり)」

chacha「料理も楽しみやなー」

JU-KEN「先に温泉行きます?」

RYU「おぅ!」

ナレーション「Gackt以外は温泉に行く支度が整ったようだ・・・」

Gackt「みんなさぁ…さ…先に行ってていいよ?(苦笑)」

YOU「えっ?何か用でもできたの?ガク・・・」

Gackt「あ、いや・・支度したらすぐに行くからっ!!」

chacha「支度ってなぁ・・・バスタオル以外に必要なもんないで?」

JU-KEN「ガクさん!この期に及んで往生際悪いっすよ!!」

ナレーション「Gacktピンチ!!その時RYUは・・・」

効果音「カコーン!ザザー・・・ザバーン・・・!!」

RYU「うはぁ〜!う゛〜!!あ゛〜!!!やっぱり温泉はええのぉ?(笑)」

ナレーション「RYUは1人・・・すでに温泉に入っていた・・・」

YOU「ガク・・・たかが温泉だよ・・・」

JU-KEN「そうそう!家のお風呂より少し大きいだけっすよ!」

Gackt「わかった!わかりましたっ!!行くよ!入ってやるさっ!」

chacha「それでこそ、『神威 楽斗』や!」

ナレーション「大浴場に着くと、まるで子供のように浴槽へ飛び込むjob・・・」

JU-KEN「RYUさーん!うひゃっほー♪」

chacha「気持ち良さそうだな〜!RYU〜!!」

YOU「わぁーい♪わぁーい♪」

効果音「ザッパーン・・・・・・・・バシャ・・」

RYU「(タオルで顔を拭きながら)・・・飛び込むなっ!!」

Gackt「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・」

ナレーション「まるで少年の頃にもどったかの様にはしゃぐG-job。」

YOU「あ、あれ?ガクゥ〜!!まだそんなとこにいたの〜?」

chacha「気持ちえぇ〜でぇ〜」

Gackt「う、うん…」

ナレーション「何故かサングラスをかけたまま、ゆっくりと露天風呂に入ってきたGackt。」

YOU「ガク…サングラスなんかして危ない…よ」

Gackt「えっ?!」

ナレーション「YOUの言葉に気を取られ、サングラスがくもったまま湯船に突っ込むGackt。」

Gackt「うわぁーーーーーーーーっ!!」

効果音「ザッバァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッン!!」

全員「ガクー!!ガクさん!!」

Gackt「ぎゃー!!熱いぃ!!」

chacha「み、水ーーーーーー!!」

RYU「おぅ!!ほれー!!」

効果音「ザバーーーーーーン!!」

Gackt「ぎゃーーーーーー!!」

YOU「冷たっ!!RYUさん、僕にもかかったよ〜!!」

JU-KEN「ZZZ・・・zzz・・・Zzzz・・・・」

ナレーション「こんな騒ぎの中、JU−KENは眠っていた。」

Gackt「もういい!!出るっ!!」

chacha「そうはさせへん!ガクトちゃん肩まで浸からな〜(ニヤリ)」

Gackt「ちゃ、茶々っ離せー!!」

chacha「RYU!YOU!手伝え!!」

RYU「おぅ!ガクさんまだまだですよ〜!!」

YOU「ぼぼぼ…僕はあとが怖いから…」

chacha「何言うとんのやっ!!ここまできたら皆同罪やー!!こら!逃げるなガク!!」

Gackt「熱いー!!痛いー!!離せーーーー!!もう絶対温泉なんて来ないー!」

YOU「ガク・・・」

全員「あははははははっ」

Gackt「笑い事やない!!!」

女将「…」

ナレーション「あまりの騒ぎに出るに出れない女将。」

JU-KEN「あ…あれ?女将さんどうしたんですか?」

ナレーション「ずっと寝ていたJU-KENが起きて脱衣所にいる女将に声をかける。」

女将「えぇ…お食事のご用意が出来たもので…ですが皆様…お楽しみのようだったので…」

JU-KEN「そうなんっすか?!おーい!飯の用意が出来ましたよ〜!!」

全員「はーい!」

Gackt「ゲッホゲホッ JU-KEN!!「飯」じゃなくて「ご飯」だろ!!言葉に気をつけろ!!」

JU-KEN「おー怖っ!何怒ってるんすか〜ガクさん」

ナレーション「寝ていたJU-KENは風呂場で起こったことを知らなかった。」

JU-KEN「ガクさん湯あたりでもしたんじゃないっすか?」

Gackt「っうっさい!!」

YOU「まぁまぁ…ガクもお腹すいたでしょ?ご飯食べに行こうよね?」

ナレーション「YOUに絆され、渋々宴会場へ足を運ぶGackt。」

女将「さぁー皆様、こちらへ…Gackt様が畳苦手とお聞きしておりましたので、こちらでソファーをご用意いたしました」

chacha「お〜気が利くね!」

Gackt「ありがとう…(ニッコリ)」

JU-KEN「うわぁ〜旨そうっすね〜!」

女将「料理長が今日の為に集めた食材で腕を揮いました逸品でございます。」

RYU「女将さん 酒ジャンジャンお願いします!」

女将「はい!畏まりました」

YOU「ガク!ここで一言どうぞー!!」

全員「よっ!いいぞガクさん!!待ってましたー!!」

Gackt「え…皆さん先ほどは素晴しい洗礼をありがとう…」

ナレーション「鋭い目つきで皆を睨みつけるGackt。そして凍りつくメンバー。」

Gackt「お前らー!!今夜は誰一人寝かさないからなー!!カンパーイ!!」

全員「・・・・乾杯・・・・(ゲンナリ)」

Gackt「元気ないぞ!声出せー!!乾杯!!」

全員「カンパーイ!!(ヤケクソ)」

ナレーション「宴会場では、花見の時のような地獄絵図が展開されていた。」

Gackt「おらおら〜!!皆どうしたぁー!!」

YOU「ガク…もう勘弁してよ〜」

chacha「なんでいつも酒が入ると、こーなるんや…」

Gackt「茶々?何か言った?」

chacha「いえ…飲みます!!うぉーーーーーーー!!」

JU-KEN「お、俺…もうダメ…」

効果音「ドドドドドドドドドドッ!!」

ナレーション「堪えきれずトイレに走るJU-KEN。」

Gackt「JU-KENもまだまだだなぁ…(ニヤリ)」

RYU「ゲッホ ゲッホ 悪夢だ…」

Gackt「女将さ〜ん お酒追加〜!!」

女将「申し訳ありません…RYU様に言われてたくさんご用意していたのですが…もうお出しした分で終わってしまいまして…」

Gackt「あっそう…じゃ…しょうがないな…今夜はこれくらいで許してあげる」

chacha「助かった〜!!」

RYU「ゲッホゲッホ…」

JU-KEN「…」

YOU「ふぅ〜」

ナレーション「地獄のような宴会も終わり、皆が寝静まった頃Gackt1人煙草を燻らせていた。」

YOU「あれ?ガクちゃん起きてたの?」

Gackt「それはこっちのセリフだよ…YOU クスッ」

YOU「今夜は月が綺麗だね」

Gackt「…そうだねぇ…」

YOU「ねぇ…お風呂行かない?露天風呂で見る月は格別だよ…きっと」

Gackt「YOU喧嘩売ってるの?」

YOU「いやいや…全然そんな気ないから(汗)」

Gackt「温泉はさっきで懲りたよ…」

YOU「大丈夫!部屋に戻る前に女将さんが言ってたんだ…お湯をぬるめにしておいたって だから…ね?」

ナレーション「YOUに言われると断れないGacktであった。」

Gackt「しょうがないな…」

効果音「チャポーンッ」

ナレーション「恐る恐る片足を湯船に入れるGackt。」

YOU「どう?」

Gackt「平気みたい…」

効果音「ザバーーーーン」

YOU「気持ちいいものでしょ?温泉って」

Gackt「いつもこれくらいの温度ならね…」

YOU「あははっ ほらガクちゃん月…綺麗だね〜」

Gackt「本当だぁ…」

ナレーション「2人はしばらく夜空に煌々と輝く月を見つめていた。」

YOU「ねぇ…今回、どうして温泉に来たと思う?」

Gackt「え?FC旅行の下見じゃないの?」

YOU「それはこじ付けでさ…最近、ガク…レコーディング続きで喉の調子悪かったでしょ?」

Gackt「…うん」

YOU「だからね…どうにかしてガクを休ませてあげようと思って」

ナレーション「黙ってYOUの話に聞き入るGackt。」

YOU「温泉にただ行こうって言っても絶対行かないと思ったから…皆に協力してもらってさ」

Gackt「…YOU」

YOU「RYUさんが一番大変だったかもしれないよ…ここ貸し切るまで、何軒温泉宿に連絡したことか…」

Gackt「そうだったんだ…」

YOU「此処の温泉の効能知ってる?喉にもいいらしいよ RYUさん、そこまで考えて宿探してくれたみたい」

ナレーション「Gacktは溢れそうになる涙を堪えていた。」

YOU「どう…少しは疲れがとれたかな?ガク…ん?ガクちゃん泣いてるの?」

Gackt「っうっさい!!グスッ」

効果音「バシャーーーン!!」

ナレーション「Gacktは勢いよくYOUに向かってお湯をかけた。」

YOU「酷いよ…ガクちゃん(泣)」

Gackt「はははははっ」

RYU「おっ!愛を語り合っていたのかな?若人よ!!」

JU-KEN「ずるいっすよ〜2人だけで〜!!」

chacha「なんや〜男同士でイチャついてるんか〜!!妖しいなぁ〜」

Gackt「皆…有難う…感謝してるよ…」

RYU「ガクさん…」

chacha「なんや…急に…」

Gackt「皆が今、ここにいてくれるってことが嬉しいよ…」

JU-KEN「何言ってるんすかー!!俺はガクさんについて行きますよ!!」

YOU「そうそう!僕達はもう家族同然なんだから!!」

Gackt「有難う…本当に有難う…」

ナレーション「Gacktの頬に大粒の涙が落ちた。」

Gackt「また皆で温泉入ろう!」

全員「えぇーーーーー!!」

Gackt「えっ どうして?!」

chacha「どうするー?」

RYU「ここ予約するの大変だったんすよねぇ…」

Gackt「RYU!」

JU-KEN「ガクさんワガママ過ぎますものねぇ…」

YOU「…ということで さっきの宴会のお返し!!せーの!!」

効果音「バシャバシャバシャッ」

ナレーション「job達は一斉にGackt目掛けお湯をかけ始めた。」

Gackt「ごめん!ごめん!反省してます!!」

chacha「よっしゃ〜!それでよし!!」

YOU「それで…ガク 来年のFCツアーは温泉に決定?」

Gackt「そうだな…ここの温泉だったらいいかな…」

JU-KEN「わぁおー!!ファンと混浴っすかー!!」

Gackt「いや…あり得ないから!」

RYU「温泉だったら俺も参加したいなぁ〜」

chacha「来年は温泉旅行だぜーぃ!おぉーいぇ〜ぃ!!」

全員「おぉ〜いぇ〜ぃ!!」

ナレーション「明くる朝、露天風呂でのぼせて倒れている5人を女将が発見した。」

効果音「カッコーン♪」

ナレーション「斯くしてG-jobの珍道中は終了した。そしてFC旅行が温泉ツアーになったかは…定かではない(爆)」


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