ナゾトキ×ツインズ

□番外:雑談そのいち
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「はい、イツキこれ読んで。」
「……ん?…………………………………………質問があるんだが。」
「何かしら?」
「これ書いたのイチじゃないだろ。」
「あら、どうしてそう思うの?」
「全く意味が伝わらない。誤字脱字に接続詞不明瞭満載だ。しかも慣用句や諺の使い方も間違ってる。こんなもの読めない。イチがこんな文章書く訳がない。」
「言うわね、正解よ。それはネット上に氾濫している文章達。自己満足も良い所よね。自分は書けて満足でしょうけど……読む方は堪ったものじゃないわ。気分が悪くなる。きっと自分で何回も読み直した事無いんじゃないかしら。私にしてみればそんな物恥ずかしくて見せられないわ。絶対に世に出さないわよ。」
「良いのかそんなに大口叩いて?万が一誤字脱字あったらどうする気だ?それを指摘されたら?」
「もちろんちゃんとお詫びして訂正するわよ?推理に使用する情報は、一字たりとも間違いなんてあってはならないものなのだから。」
「……道理だな。」
「だから私は書いた文章を何度でも読み返す。そこら辺の適当な文章を見ると本当に苛々するのよ。」
「それには俺も同感だ。何て言うか、途中で躓くと読む気がしなくなるんだよな。折角感情移入していた所に冷水浴びせられたような感覚。」
「そういう事。……余りに御粗末過ぎる文章がこんなに蔓延っているなんてねえ。あらやだ、随分な数の敵を作っちゃったかしらね?」
「心配しなくても、もう充分作ってるから。」
「…………うふふ。」
「ぎゃあああああすいません失言でしたあああああ!」
「まあそれはさておき。イツキ、貴方はどこまでこのサイトに棲息している作者の性格を知っているのかしら?」
「は?……かなりのサド気質と言う事くらいしか……。」
「それもあるけど。今私が訊いたのは『手法』の話よ。」
「ああ……そりゃイチと同じだろ。ちょっと怪しい所はあるが犯人は登場人物の中に必ず存在するし、難解なものは作らない。犯人を探偵にする事もなければ、探偵役が複数存在する事もない。その代わり叙述トリックを乱発する。」
「イツキにはそれが理解できているから解けるのよねえ。……でも、こんなものは基本中の基本でしょう?言わなくても理解するべき事だわ。」
「……成程。最初の話題は今の話題を隠す為だな?前半で聞きたくなくなるような話題を振って次の話題を聞かれないようにする。何て恐ろしい奴だ。」
「途中で諦めるような人間には、最初から回答もヒントも要らないわ。そんな奴は根性が無いか現実を理解できず自意識過剰に会社を辞めていくゆとり世代よ。」
「今ゆとり世代の全員を敵に回したぞ。」
「ふん、言われたくなかったらそうではない事を見せ付ければ良いだけじゃない。作者は氷河期とゆとりの丁度中間だけど、周りに文句を言われるような生き方はしてないわ。」
「作者の年齢バレるぞ。」
「貴方も恥ずかしくないように生きなさいね。」
「……また無視か。」








 

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