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□キミとボクとは似た者同士?
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「…………松本。」
「……何ですか?」
「お前も早く自分の義骸を確認してこい」
「だからあたしのは大丈夫ですってぇ〜…」
「いいから。『隊長命令』だ!」
「えぇ〜っ、わかりましたよぉ…」
渋々井上の部屋の、自分の義骸の元へと向かう松本。
「ったく、あの野郎…」
本当は気になってるくせに…。
人の事ばかり笑いのネタにしやがって…っ!!
「どうしたノダ?疲れてるのカ?」
出た、キング。
「何でもねぇよ…」
「そうで…そうナノ……そう‥ナノダ…??」
「そうだっつってんだろっ!!」
「何怒ってるン‥ダ?」
「怒ってねぇ!大体さっきからお前の語尾には無理があるんだよ!いいから普通に喋れ、普通に!!」
ガーン…
そう言った時、コイツからそんな音が聞こえてきた気がした。
「そっ、そんな事ないノダ!!無理なんかしてないヨ!これが普通…普通、え〜っと、普通だ!じゃなくて?その…普通…普通ナノダ!!」
「焦ってんじゃねぇか…」
ちょっと揺さぶられたぐらいで訳分かんなくなりやがって。
「それはその、たまに忘れたりするぐらいナノダ…」
バカだろ。
「もう良い、行くぞ…」
「はい!」
はい…か…。もうその手にはのらねぇ。
確かあの時もコイツはこんな返事をしていた筈だ。
ったく、それからこんな目に逢うとは……とんだドッキリだな。
微妙な空気の漂う中、二人…?で井上の家の屋上へと向かった。
その先にあんな光景が待ち構えているとは思いもせずに……。
*