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□キミとボクとは似た者同士?
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待っていたのは、そうそれは即ち、騒乱。
義骸の元へ行くよりも真っ先に、こちらへ来ていたらしい松本から事の次第を聞いた黒崎には爆笑されるわ、朽木ルキアには笑いを堪えられながらも好奇の目で見られるわ、戻って来た阿散井とその義骸はボロボロだわ……最悪だ。
その間も後ろの『キング』はずっと真面目面で馬鹿な事をしていた。
分かった事がある。
コイツの好きな言葉は、「確率」「可能性」「努力」「運命」「次は必ず」。
馬鹿としか言いようがない。
語尾は毎回忘れる。
見るに見兼ねてつい俺が注意してしまった事があった。
そして更に渦巻く爆笑…。
「ギャハハハハハ!!冬獅郎バカだなー!いや、キングか?…まぁどっちでもいいや!」
良くねぇ。大いに問題有り有りだ。
「初めて見る、新製品『キング』…!!日番谷隊長のこのようなお姿、義骸とはいえそう見られるものではないぞ…」
そこ、感動するな。
「冬獅郎くんにキングくん、可愛い〜♪♪後で一緒にチョコバナナ羊羹オムレツ食べようねっ♪」
お前まで言うか。
そしてその献立は……遠慮したい。
「シシシシシ!そいつが気に食わないなら、オイラが隊長サンの中に入ってあげましょうかニャア?」
つーかお前は誰だ。
暫くの間、コイツらの腹が休まる事は無かった。
翌日には腹筋が筋肉痛になったとか何とか。
更けゆく夜の町に、響き渡る笑い声――
畜生、お前ら尸魂界に戻ったら覚えとけよ……
俺とキングが、もう一人の松本に襲われる数分前の出来事。
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