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□pledge
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未来永劫、『離れたくない』と思う奴がこの世に何人いるだろうか。
未来永劫『護りたい』と思う奴ならいるだろうか。
誰の手でもない、俺のこの手で。
雛森に対してそう感じたんだ。――
それはそう、正しく『愛』。
家族愛だろうが友情だろうが、恋愛の類だろうが。
俺がこの手で、必ず護り抜くのだと。
そう誓った。
誰にでもない、己自身に。
その為に、色んな物を棄ててきたんだ。
もう二度と得る事は無い程に、遠く遠く、置き去って来た…。
生きる程に、大切なものは増えるという。
それならその全てを護ってやろう。
得て、また何かを棄てて、全てが溢れ出さないように、一道を決して、蓋をして・・・・。
そうだから、自分が護る可きものの為なら、俺は何だって――…。
例えそれで、何を失おうとも。