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□何でもない事
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ある日の些細な出来事―…




「隊長〜〜」


甘えるかの様に言う女の声。


「……なんだ」


それに対して素っ気無く応える、どこか大人びた、しかし少年の声。



場所は瀞霊廷内,十番隊執務室、感じられる二人の霊圧。
時間は……昼をとっくに過ぎていた‥。


** * * * * * * *

「隊長ォ〜〜」

「…なんだ」

「いいお天気ですねぇ‥」

「そうだな…。」


*………………。


「隊長ォ〜〜」

「…なんだ」

「外は気持ち良さそうですよ〜」

「そうだな…」


*…………しばしの沈黙。


「隊長ォ〜」

「……なんだ」

「書類が全然減りませ「いいから黙ってやれ」

「ぅ〜〜〜…」

厳しく返され、一人唸る。


こうゆう所だけちゃんと聞いてるんだから…。


「隊長ォ〜〜!」

「なんだ……」

「もう2時になりましたよ!」

「そうか…」


先程からずっとこのやり取りが続いている。


何かを言いたげにひたすら上官に呼び掛ける松本乱菊十番隊副隊長と、仕事をする手を決して止めず、更には視線も移さずそれに心無い返事を返す、同じく……日番谷冬獅郎十番隊隊長。


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