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□休時間
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昼下がり、廊下を歩く一人の姿―。
「ふぅ……天気が良くて気持いい…」
五番隊副隊長,雛森桃。彼女は今、自分の隊舎へと帰る所だった。
桃は、足を止め気持ち良さそうに外の空気を吸い込む。
「ん〜〜〜!こんな時はどこかへお出かけ出来たらいいんだけどなぁ〜」
もちろんそんな事は出来ないし、真面目な雛森が仕事をサボってどこかへ行ったりなんてする訳はない。
周りに誰もいないので口に出してみただけの話。
とそこへ―――
「何やってんだ?」
「ひゃああぁぁ!!!」
「…っ‥うるっせぇな…」
「ひ‥日番谷くんっ!!」
ふり返れば、いきなり現れた十番隊隊長,日番谷冬獅郎の姿。
雛森はかなり驚いた
「もう!!いきなり霊圧消して後ろに立たないでっていつも言ってるでしょっ!!!」
「あ?癖でな。ボーッとしてるお前が悪いんだろ」
「ボーッとなんか…」
「してただろ?」
「ぅっ……。てゆーか、癖って何よぉ〜!!」
図星をつかれそうになり、話題を変える。
「癖は癖だ。しょうがねぇだろ」
全く悪びれた様子もない顔でそう答えられた。
確かに隊長さんだし、普段から霊圧を抑えてるんだろうけど…いっつも驚かされるこっちの身にもなってよね…。
「で、何してんだよ?」
またさっきの質問
「ぁ…あたしは四番隊に用があった帰りで…って、日番谷くんこそ何でこんな所に?…あ、そっか、定例集会の帰り?」
「あぁ、そうだ」
聞いている途中で、今日は昼から定例集会があった事を思いだした。
聞けばやはりその帰りらしい。