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□キミとボクとは似た者同士?
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今目の前にある光景は、幻覚だろうか?
いや、幻覚であってほしい…。












キミとボクとは
似た者同士?









「義骸は…?」



――現世,空座町のある一画
総隊長の命による現世派遣組、日番谷冬獅郎,松本乱菊,阿散井恋次,斑目一角,綾瀬川弓親,朽木ルキアの六人と、『死神代行』黒崎一護らが破面との初戦を交えていたその少し後の話。
傷を負った彼らは、井上織姫による治療を受けていた。

今はちょうどルキアの治療も終わったかという頃である。


そんな中一人声を上げたのは…此度の派遣任務の引率者的存在、日番谷であった――。





+ + + + +   







俺は、自分の義骸が見当たらない事に気付いた。



「そういえばいませんね…」

「何処行ったんだ…」

「何て言ってあったんです?」

「ケガしない場所に逃げとけ、と…」

「ならきっと大丈夫ですよぉ♪ 織姫!あんたあたしの義骸と一緒にいたわよね?ドコにいったか知らな〜い?」

「ら‥乱菊さんの義骸ですかっ?!えっと、その…ι」



何故か急に慌てだした井上織姫。



「?? どうしちゃったのよあんた?何か変よ?」



松本はその様子が気になっているようだ……

この時井上以外の者は知る由も無かった。

あいつが松本の義骸に押さえられている間、"セクハラ"に悩まされていたとは……



「そっ、そんな事ないですよぉ!義骸さんですよね!だったら、あたしがここへ来る時に部屋に入ってるように言ってきたので、下にいると思います!」

「なんか変ねぇ…。まぁいいわ!ありがとう織姫♪ だそうですよ隊長」


「どうした冬獅郎?義骸が迷子か?」

「ざけんなてめえ!」


ウザい黒崎に一喝。


「松本副隊長がお持ちのソウルキャンディーは新製品で『モモネ』というのです!日番谷隊長のも同じく新製品の『キング』です!!」


突然テンション高めで話に入り込んできたのは、今しがた治療が終わったばかりの朽木ルキア。その傍らには、義骸の『チャッピー』。



「へぇ〜、あんたよく知ってるわねぇ。隊長は知ってましたぁ?」

「知らん!いいから探してくる。お前も暇なら手伝え!」

「へーい。」

「日番谷隊長〜!!」

「どうした阿散井?」

「俺の義骸も見当たらないんスよぉ。んで俺も探しに行ってくるんで、隊長のも見つけたら連絡しますよ!」


「恋次!貴様のは『ギンノスケ』だ!!」



『モモネ』の消息は分かったものの、『キング』は相変わらず行方知れずだ。
俺は仕方なくそんな…言いたかないが迷子の己の義骸を探しに行く事にした。

とりあえずこの屋上を降りようとする。



「安全なところにいるハズですから、建物の中とかじゃないですか?」

「変なところにいなきゃいいが…」


まずは何処を探そうか…



そんな事を思っていると……





「隊長…っ!」



途端、隣にいた松本が声を上げた。



「アレ…」



指差す先は、道端のゴミ置き場。




………自分達が今探していたものは何だったか?あぁそうだ、義骸『キング』とやらだ。





いとも簡単に見つかったよ…。





キングのいた場所、それは………






ゴミバケツの中。


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