見てろよ神様
□暇すぎて死ぬ
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『ぬおー…!暇だ…暇すぎる…!』
「そうだね…」
屯所に住むことになって早三日。私たちは1つの部屋で軟禁生活を強いられ、暇をもて余していた。
『暇暇暇暇暇〜!』
「ちょ、紫帆ちゃん畳で転がらないで!ホコリたつから!」
あの後、また集まりがあり私たちの処遇はどうするって話になった。
その問題は誰かの小姓にすればいいんじゃね?という土方さんの一言で解決。
千鶴は言い出しっぺの土方さんが…ってことになったんだけど、他の人たちは小姓なんて別に必要ないの一点張り。
そんなこんなで私の処遇はなかなか決まらず。
「まくれて太ももあたりまで見えちゃってるから!ちょっとは自重して!」
『よいではないか、よいではないか…』
「もう、女の子でしょ!」
で、結局私は使いたい時に、使いたい人が使う。という何だか雑用係的なものになってしまった。
まあ、千鶴は可愛いからいいとしてこんな無愛想な女、誰も傍に置きたくなんかないよね。
彼らの気持ちも分からなくないが私だって一応女だ。ちょっと傷つくぞー。
つーか給料も貰えないって、現代だったら違法労働だよ、これ。
そんな不満を抱えながら、暇をもて余していたその日、私たちの部屋にある人が訪ねてきた。
ガラッ
「ちょっといいか。」
『あ、ちび助。』
「いや、ちび助ってな……」
私の発言を訂正するちび助。が、突然ピキッと固まり目を見開く。
「お、おまっ!なんつー格好してんだよ!」
『ちょ、ちび助声でかい。静かにして。』
「なっ良いから早く隠せって!
つーか俺は平助だァァァ!」
見てろよ神様