見てろよ神様

□食卓は戦場
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『ひーまひまひまひーまひま〜』



日が落ち出したころ、私たちはまたいつもの部屋にいた。毎度毎度、代わりばえがない始まり方で申し訳ない。

ちなみに先ほど私が歌っていたのは某星が某ヒモの為に作った歌だと考えていただけるとリズムがとりやすい。



「いつまで、こんな生活が続くのかな…」



千鶴が外を見ながらポツリと呟いた。その呟きを聞いて私もふと考える。



『(私はいつになったらお家に帰れるのかなぁ)』


「父様が無事かどうかなんて、ここに閉じこもっている限りわからないし…」


『(母さんのあのやけにしょっぱいシチューが恋しい…あとマッ◯のテリヤキバーガー)』


「いつになれば外出許可が降りるのかも、出張中の土方さん頼みだし…」


『(土方さんと言えば鬼…鬼と言えば、鬼教師と恐れられていた金子先生……先生のキャバクラ通いの噂流したの私です。ごめんなさい)』


「…でも、皆良くしてくれるし。」


『(バレたら殴られんだろうな〜あの人のげんこつ容赦無いんだよね……やべなんか帰りたく無くなってきた)』


「きっと、根は良い人たちなんだよね!」


『(ん〜でも、あーゆう学校でいばり倒すやつに限って家庭では嫁の尻にしかれてるタイプだったりするんだよねププッ)』





「君さ、だまされやすい性格とか言われない?」

「!?」





『(きっと娘にはお父さんのと一緒に洗濯しないでよ!汚い!とか言われてるんだよブククッ)』





「ど、どうして沖田さんが!?」

「あれ、もしかして気づいてなかったとか?この時間帯は僕が君達の監視役なんだけどなー」

「!」





『(そんで飲んで帰った日は家族を起こさないように抜き足差し足で家に忍び込んで…)』





「もしかして、私の独り言も全部……?」

「ん?」

「(聞かれてた!これ絶対聞かれてた!)」





『(なんとかバレずにリビングにたどり着くと、テーブルの上にあるのはサランラップのかかった冷めたおかずと乱雑に書かれだチンしでというメモ。その指示に従いそれを電子レンジへと持っていく。だがそいつはそのメモに隠された真意に気づくことが出来なかった。そればヂどン゙の間に小さく伸ばし棒が入っていたこと。そう、゙チーンしでつまりそこに隠されていたのは男に対する殺意を表した犯行予告だ──)』



「それでそっちの君はさ、」



シュッ



『ぐはっ!』


「いつまでも妄想に浸ってないでよね。僕の存在を無視するなんて、ほんと良い度胸してるよ。」





見てろよ

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