Asymmetry?

□03
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『(またこのパターンか…)』



そう思いながらも私はまた言われるがままに朝食を作るのだった。だって逆らったら怖い。学習能力は高い方だしね。お姉ちゃんと違って。

でもこの食材で何を作れと…砂糖と卵しかねーよ。…あ!そーだ。あれ家から持ってきたんだった。



『で、何で佐伯さんはまだここにいるんです?お家に帰らなくていいんですか?』



私はさっき思いついたのを作りながらリビングでテレビを見ている佐伯さんに聞いた。ほんと我が物顔でソファー占領してるよね。



「あぁ。俺、連休中の間はここにいるから。」

『え!?何でですか!?』

「学校に鍵忘れたんだ。取りに行くのめんどいからここにいる。」



相変わらず俺様だなぁ。こっちの方が立場的に上のはずなのになんだこの言い返せない感じ。



『お姉ちゃんは何て…』

「快く承諾してくれたぜ。」



…あそこで白眼向いて倒れてるお姉ちゃんに対しては突っ込まないほうがいいんだろうな、うん。



『ま、いっか。はい、出来ましたーどうぞ。』

「(いいんだ。)ホットケーキ…?」

『ホットケーキです。メープルシロップとか無いんでそのままですけど。』



私が家から持ってきたものはホットケーキミックス。先日、お母さんが安売りで大量購入したものだった。食べきれないだろうと思いお姉ちゃんに作ってあげようと何袋か持ってきたのだった。



『ほら、おねーちゃんも起きてー。朝ご飯出来たよ。』



言いながら私は姉の鼻のあたりでホットケーキをブラブラさせた。



「…!ホットケーキの匂い!」



そう言ってガバッと起きた。おいおい涎が垂れてるよ。それ女としてどうなの。
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