「おーなんだ?言った傍からバレてんじゃん。」
ベットと下から鷹臣さんがヒョイッと顔を出した。姿が見えないと思ってたらそんなとこに隠れてたのか。
「どうしよう…」
顔を青くしながらお姉ちゃんが鷹臣さんに言った。
「それくらい自分で考えろよ。一応脳味噌あんだろ?」
「一応脳ミソはあるけどシワがないんです…」
『……』
それ、自分で言ってて悲しくならない?
その言葉に鷹臣さんもお姉ちゃんを哀れんだ目で見ていたが、それじゃ、と口を開いた。
「『お願いします鷹臣様。馬鹿な真冬に素晴らしい知恵を与えて下さい。ピ──ピ────ピ──────』って言ったら案をやるよ。」
「自分で考えます。」
「なんだよ?たった一言いやぁいいのに。」
「絶対嫌だよ!」
お姉ちゃんは怒りを露にして怒鳴る。確かにそんなこと絶対に私は言わない。
『お姉ちゃん、私も一緒に考えるから取り合えず家帰ろう。』
「真白…!」
そして私たちの家であるストロベリーハイツで、家族会議ならぬ姉妹会議が夜通し行われたのだった。