幻想詩篇

□山葵遊戯
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・深川和了(ふかがわ かずよし)
脱力系ポケ狸。
ポーカーフェイス。
基本動じない据わった肝の持ち主。
天然なのか狙ったのかわからないボケをかます。

何故か成績はいい。
運動神経はめちゃくちゃ悪いが、単純な腕っぷしは並の格闘家を軽く凌駕する。
祖父から教わった古武術『弑嬰(しえい)流活殺術』を叩き込まれ、人体破壊と医術を基にした筋を身につけている。

術は剄、徑、脛、莖、逕、頸、輕、經の8つの発剄からなる八重蒐拿(やえしゅうだ)。
鬼点とも呼ばれる人体の関節に衝撃を与えることで動きを支配し、時には投げ時には極める百鬼鴎咫(ひゃっきおうだ)。気の流れを一点に留め(剄泉)、霧散しないよう形状を固定し放出する澪濠(れいごう)。体の一部に剄泉を点で蓄え纏ったまま攻防一体の鎧と成す嶄濠(ぜんごう)。

等、個人として引き出せる限界を超える無型である。和了は嫌がっているが27代目当主となることが決まっている。


・深川音子(ふかがわねこ)
元野良猫。猫としての一生を全うし、猫又として絶大な妖力を得るが、その全てを引き換えと不完全な転生を条件に人間として生まれ変わった自称和了の幼なじみ。

事実、生まれた年は和了と同じで、小さな子猫時代から和了の不思議な魅力に惹かれ懐いていた。(けど野良猫)

名前を与えられなかったのは、和了の『名前を呼べるようになったらきっと俺の世界から手放せなくなる。先立たれでもしたら俺はきっと立ち直れない』という和了の想い故であるが、結局ねこが亡くなる時の為にとっておいた自分を誤魔化す為の言い逃れであった。
ねこはそんな和了の優しさに己の居場所を求めた。野良でありながら、彼女は死に場所を和了の膝の上に決めた程に。それ故、『彼を幼ない時から良く知り、思いを寄せ、一番近くにいた一番の理解者』という『幼なじみ』になりたいと心から望み、願った。
そしてその一途な願いは叶えられ、音子として普通の女の子になるに至ったが…


・深川鳴稀(ふかがわなるき)
和了の実妹。交通事故に巻き込まれ、自宅リハビリ療養中。両足に障害を抱え、右目も損傷した為隻眼。
車椅子での移動を余儀なくされているが、いつか必ず自分の足で歩くと固く決意している。
そもそも、鳴稀が交通事故に巻き込まれたのは和了が修学旅行に向かった朝に熱を出してしまい、朦朧とする意識の中混濁した覚醒の中で兄の姿を悪戯に探し回った結果、道路に飛び出してしまったからである。

相当な兄コン。だが本人はそれを頑なに否定する。
しかし、風呂は兄としか入らず、片時も離れるのを嫌がり、通う学校が違う(通信教育と通院の為)のを毎度悔しがる。
さらに寂しがりの上強がりだから良く和了に「ツンデレとかいうアレだろ」と言われている。「デレてない!」と頑なに否定するがツンは否定しない。

和了を「にー」と呼ぶ。

有り余る元気っぷりで縦横無尽に駆け回る車椅子を見た和了は『ガンナルキ』と名付けたことも(その後鳴稀に全力で轢かれる)

・糸井登一(いといといち)
和了の悪友。絵に書いたようなお調子者で無類の女好き。愛読書は女性ヘブン。
軟派な馬鹿。けどどこか憎めない。
和了とねこを良く知る一人で、初めて音子と会った時1秒で口説き、0.1秒でフられた。
真っ赤に髪を染めた翌日、鳴稀に「ニワトリ野郎」とばっさり切られて以来、鳴稀とは犬猿の仲だが、和了は仲がいいと本気で思っている。


・深川天吾
和了の親父。弑嬰流活殺術26代目当主であったが、結婚と和了の誕生を期に一線を退き空位にした。
見た目は優男だが、腕は和了よりも上。

・深川潤湖
和了の母。おっとりとしているが、現存しない古流武術『雲の六』最後の体得者である。天吾に敗れたのを期に武道から身を引き、後に天吾と伴侶となった。

・士木堂 純
和了と登一の幼なじみ。登一に思いを寄せているが、武道家気質が勝つ為か伝えられずにいる。実家は『実践空手撲念塾』。門下生は推して知るべしだが、和了はそのスタイルをしきりに関心している。
 

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