銀魂絵

□銀時
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白い 雪が降る


そこに立ち尽くす 白き夜叉


戦争の残骸が生々しく残る大地に佇み
茫然と厚い雲に覆われた空を見上げていた



灰色の雲から しんしんと降る雪


それは彼の身体にひとつ、またひとつと落ちてゆく


彼の身体に触れた瞬間

雪は白から赤へと染まり、やがて溶けて彼の身体へ染みてゆく





「同じ 白なのにな…」



夜叉が小さく呟く



白い雪と

白い夜叉


同じ白のはずなのに 

白は赤へと染まっていってしまう
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