□■FF7

□ある、晴れた日の。
3ページ/7ページ





覆いかぶさるザックスの身体を退けようと必死で手を突っぱねてみるが、
やはり力ではまったく敵わずただ疲れるだけで。


「く・・っ、・・!」

「教えてくれなきゃ、オレの好い様に取らせて貰うけど?」


気づけば両手を顔の横に縫い付けられて、抵抗など出来ない状態で。
そんな体勢へ持っていったザックスは、クラウドの首筋へ顔を埋めて囁く。
そのまま唇へと移動してきたキスはザックスの言葉を体現するように深く深くクラウドを貪った。


「――んぅ…んんっ、ッ・・」


さすがというかなんというか、憎らしいけどザックスのキスは巧くて、舌を絡められた先から吸い取られるように力が抜けていく。


――好きにって、最初からそのつもりのくせに・・・っ


つけこむ隙を作った自分の失態を呪いながら、涙の浮かんだ瞳で至近距離のザックスを睨みつける。
それに気づいたザックスの瞳が満足そうに細められた。



「んん・・・っ、ふ、ぅ・・ッン・・!」


さらに呼吸も許さぬ勢いで深く口付けたまま、クラウドの下肢へと手を伸ばして。
激しいキスに翻弄されてそれに気づかないクラウドは、突然触れた少し冷たい感覚にビクンと身体を震わせた。

少し硬度を持ったクラウドのソレをきゅ、と握りこんでそのまま上下に擦りあげる。
まもなく滲み出た透明な先走りを塗りこむように、先端を親指で捏ねながら、
きゅ、きゅ、と強弱をつけて根元から握りこめばクラウドの身体がピクピクと跳ね上がった。


「ん、っゃ、ァ・・ンっ――ッッ・・・」


放された手で、必死にザックスの腕を引き剥がそうとしてもどうにもならなくて。
とりあえず一度イけと言わんばかりにわざと水音を響かせるようにして擦りあげてくるその手に、
性急に追い上げられて堪える間もなく達した。



直前で唇を離したザックスは、胸でせわしなく息をするクラウドにもう一度軽くキスをして一気に下へと場所を移した。

放ったばかりの白濁を手に取り、後腔へ塗りつける。
ほぐすように後腔の周りを指でなぞってやれば、あわてたようにクラウドの手が遮るように伸ばされた。

けれど達したばかりで力の抜け切った状態では、遮るどころか添える程度にしかならなくて、片方で口元を押さえながら、それでも必死に抵抗しようとする。
ザックスは構わずその指をそっと後腔に差し入れた。


「・・・っん・・!?」


クラウドの放ったもので水気を帯びた指は抵抗なく奥へと進んで。
そのまま抜き差しを繰り返して、慣れてきたところに2本、3本と指の本数を増やすとさすがに苦しそうな声が上がったが、それまでわざと外していた一点に触れると一気に艶混じりの吐息に変わった。


「――っ、ん・・ふ、ッ…っ」


その一点を集中的に攻めながら、再び硬くなり始めたクラウドのものをぱく、と口に含んでさらに刺激を与える。
根元から先端まで舐めあげて、舌先で裏筋を辿って、空いた手で双球を揉み込んで。


「ゃ、あっ、んんッ――は、ぁっ、んッ」

それまで緩やかだった快楽が一点を掠めたところから急激に激しくなって、クラウドはぎゅ、と閉じていた眼を驚いたように見開いた。
両方に与えられる強すぎる快感に口元を押さえていた声も、耐えられず嬌声が漏れ始める。



しかしクラウドが再びイきそうになったところで、ザックスは先ほどとは逆に根元をきゅ、と締め付けてそれを塞き止めた。


「―っや!?・・っ」

「クラウド、どうして欲しい?」


分かっていて、敢えてそんなことを言う。


「!っは、ん、ァっ、ぁ・・んッ、っ―」


それも、抜き差しを繰り返しながら前立腺への愛撫は続けたまま。
この熱をどうにかして欲しくて、知らず縋るような眼でザックスを見やれば、その笑みは確信犯の笑みで。
夜と違って、カーテンを閉じたくらいじゃどうしようもない明るさが、そんなザックスの表情をはっきりとみせつけてくる。


――たまにはイカセテ、って言ってみな?


さらにザックスは伸び上がって耳元に艶めいた男の声で囁いた。




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ