駄文2〜グラビonly〜

□オレの言葉、キミの想い
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オレが幸せだと思う瞬間…。
それは、こうして、由貴に求められて、愛されて、その行為が終わってから、由貴がオレを抱き締めて寝てくれる時。

「由貴…?」

名前を呼んでも、由貴は起きない。
忙しくて、久々のHだったけど、由貴は突っ走らずに、優しく抱いてくれた。
ある意味…じらされたけど。

「……幸せ」

そっと、由貴の髪に触れてみる。
柔らかくて、とてもキレイだ。
時々、不安になる。
オレが幸せでも、由貴は違うかも知れないと思う。
最近はないけど、オレのせいでストレスは凄かったし。

「由貴は…幸せなのかな?」

「俺が幸せじゃないって言えば、お前は離れて行くのか?」

「え!?由貴!いつの間に起きたの?」

寝ているからこそ、言えたのに。
だってさ、怖いじゃん。
本当のアンタの気持ちを知るのが…。

「素直じゃないお前は、好きじゃない…俺は、そう言ったはずだが?」

確かに、由貴はそう言ったけど。
意味が分からないよ。

「だって、それ…意味が分からないんだ」

「……ったく、バカ猿だな」

今は、そんな言葉にも反応が遅れる。

「分かりやすく言ってやろうか?」

「う、うん」

オレは起き上がると、由貴の顔をしっかり見つめた。

「お前が幸せそうにしてたら、オレも幸せっつー事だよ」

……どう言う意味?

「わかんねぇ…」

「はぁ!?これだけ言ってもわかんねぇのか?……じゃぁ、お前には、オレの幸せなんか一生分からねぇよ」

え?
何かバカにされてるって言うか、呆れられちゃった。

「だって、難しいんだもん!」

「うるせぇ…もう、さっさと寝ちまえよ」

そう言うと、由貴は腕を伸ばして、オレを再びベッドに倒した。

「…」

改めて見つめ合えば、何か気恥ずかしい。
由貴の言うことは分からないけど、その言葉のままの意味なら…由貴も幸せだってことなんだろうか?

「…由貴、オレって、すげぇ幸せなんだけど」

「それは良かったな」

「って事は、由貴もすげぇ幸せなんだよな!?オレっ、すげぇ由貴が好きなんだ!だから、由貴もオレのことすげぇ好きなんだよな!」

「………恥ずかしいヤツ」

由貴は枕に顔を埋めて、微かにそう言った。
だったらさ、『好き』って思ったら伝えた方が良いじゃん。
『幸せ』って思ったら、『幸せだぁ』って伝えた方が良いじゃん。

「由貴!!」

名前を呼ぶと、由貴は不機嫌そうに顔を上げた。

「オレ、世界で一番、アンタを愛してるよ…」

そしたら、オレさ、世界で一番アンタに愛してるってことだよな!!



END...

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