駄文2〜グラビonly〜
□俺の物
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「ゆーきー?」
「あ?」
今日がオフの愁一は、締切に余裕がある瑛里に激しく抱き着いた。
「うるさい、暑苦しい、邪魔、離れろ」
「いやだ」
瑛里は愁一を蹴り飛ばした。
それでも離れないのが愁一だったと言える。
「今日さぁ〜、高校の同窓会なんだよ」
「知ってる。だから休みを取ったんだろうが」
瑛里はたいして気にも留めずに答えた。
「でさぁ〜」
「却下」
「っな、何もまだ言ってないじゃん!」
「言わなくても分かるさ。お前と何年の付き合いだと思ってる。そうじゃなくても、お前の言うことはくだらねぇんだよ!」
「ヒドッ!!」
愁一は、半ベソをかきながら、それでも食いついた。
「お願い!由貴!同窓会に顔出して!恋人ですって紹介したいんだよ」
「…………見事にくだらねぇ内容だったな…諦めろ、めんどくさ過ぎだ」
「そんな〜由貴〜お願いだよ」
「知るかよ。…まぁ可愛い子がいるなら話は別だ」
愁一は頬を膨らます。
「それじゃ意味ねーじゃん」
「だったら諦めろよな…」
「そんな〜…」
そんなこんなで、愁一は同窓会に気を重くして向かった。