駄文〜グラビ・テニプリ〜
□たまには恋人らしく
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「38.8°だ」
「うぅ"〜」
「馬鹿は風邪引かないんだと思っていたが、お前は馬鹿じゃなかったのか?」
「ゅき…こんな時まで、そんな酷いこと…言わなくても…」
結構キツそうだな。
「ったく、世話かかせやがって」
「ご…めん」
熱が高いから、水分とらせねぇとな。
ポカリス○ェットが良いのか?
冷蔵庫にはなかったな…買いに行くか。
「俺は暇じゃねぇんだよ」
薬はあったよな。
解熱剤を飲ませた方が良いか。
「ゅき…オレ大丈夫だから、仕…事して?」
「お前なぁ〜、今日くらいは大人しくしてろ」
オレは自分の手をコイツの額にのせた。
…また熱が上がったか?
「ゆ、き…の手、冷たくて…気持ちいい…」
「…もう黙ってろ」
愁一はゆっくり目を閉じる。
「おい」
愁一の眠る姿が、死んでしまうのではないかと思えて…俺は呼び起こした。
「おい!」
「ぇ?…な、に」
「タバコが切れたから、買ってくる」
「うん…」
「何か食べたい物とか、飲みたい物とかあるか?つっ、ついでだからな!」
「あのね、アイス」
「アイスな。…それだけか?」
「…ぅん」
俺は愁一の濡れた額に張り付いた、前髪を払ってやりながら、その場を離れた。