駄文〜グラビ・テニプリ〜

□心配事
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「不二ぃ〜。最近おチビのヤツ色っぽくなった気がしニャい?」

「え?そう…かな?」

うんうん!と英二が頷く。
やっぱり…色っぽくなったかぁ。
僕は軽く溜め息を吐いた。
色っぽくしてしまったのは、この僕だったりするんだけど。
越前リョーマ。
元々、美人な顔立ちだったが、最近は色香まで放ちだしていた。



「不二先輩。今日、先輩ん家に行っていい?」

部活が終わるなり、越前が話し掛けて来た。
話し掛けて来たと言うか、これは誘われてる。
越前はいつも上目遣いで僕を見る。
何か理性を揺らがされる。

「そうだな…。僕は構わないよ」

「じゃぁ泊まっていい…?」

「それはダメ」

そう言うと越前は睨みをきかせた大きな目で僕を見る。

「休みの日にしなよ。今日は両親もいるし」

適当な言い訳。
君の色香に惑わされる前に先手を打っとかないと、他の部員の目の前でヤリかねない。

「先輩は……」

俺とヤリたくないの?他の部員には聞こえないように、耳元でそう囁かれた。
ヤバい。
こういう誘ってる時の越前の声って、腰にくる。

「はぁ…分かったよ。泊まりにおいで」

越前は俺が折れたのを確認した後、ニコッと笑って帰宅準備を始めた。



 
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