駄文〜グラビ・テニプリ〜

□想い写真
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俺の恋人は3年の不二周助先輩。
優しくて、テニスが上手くて格好いい。
だけど…ちょっと怖いとこがあるんだよね。
「越前。何か飲む?」
「ファンタ」
「だと思ってたよ」
今日は先輩と2人で美術館に来てる。
何かよく分かんないけど、写真の展覧会があるらしい。
先輩は写真が好きだから2人で見に来てるんだけどね。
「ねぇ不二先輩。写真ってどんな写真があるんスか?」
「今日の展覧会は一般の人たちが撮影したものを集めたものだから、ジャンルは問わないんだよ」
俺はフーンと、頷きながら、パンフレットに見入る恋人を盗み見ていた。
ねぇ、写真なんかじゃなくて俺の相手してよ!
って言ったら先輩どんな顔するかな?
「…越前?どうかしたの?」
俺を心配そうに覗き込んでいた。
「別に。何でもないっスよ」
「そう?なら良いんだけどね。じゃぁそろそろ入館しようか?」
手を差しのばされる。
「そうっスね」
素っ気なく同意を示しながらも、彼の差し出した手を取る事はしなかった。
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