駄文〜ナルト〜

□失ってでも
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「カカシ、最近来てくれないじゃない?アタシ寂しいわ」

「ん〜?ああ…」

昔、本当はそんなに昔じゃないけど、遊んでいた女にバッタリ合った。
名前は…あんまり覚えてない。
けど、女はしなった手を俺の腕に絡めたり、いやらしく胸板を撫でたりしている。

「どうして来てくれないの?アタシ、またカカシとsexしたいな…」

「ん〜?俺はいいや」

女の手を退けながら、俺は言った。
少しばかり、声色を冷たくして。

「なっ…なんで!?カカシも良かったでしょ!!アタシとのsex!」

「ん〜。どうだったかな?多分、いや、絶対に、今の好きな子とのsexの方が…」

女は固まっていた。
俺は更にエロボイスを使って言う。

「クセになるほど、気持ちいいよ?」
「こ、恋人がいるって言うの!?」

「ん〜、まぁね」

その恋人は、そこの木の後ろに隠れてる。
気配を消してるつもりだろうが、俺には丸見え。
「それって誰なの!?」

「教えないよ」

「……うずまきナルトなの?噂は本当?」

「そんな噂があるの?」

噂が流れてるんだ?
噂じゃないけど。

「もし事実なら、カカシ、あなた全てを失うわよ」

あ、ナルトの気配が震えた…。
まったく困ったことを言ってくれるね、この女は。

「だって、アレは九尾なのよ!」

「黙れよ」

ブチって、頭の中の何かが切れた。

「あんたさ…ナルトの何を知ってるの?何も知らないでしょ?分かったような口きかないでよ」

ねぇ、ナルト。
聞こえてるでしょ?

「俺は失ってでも欲しいんだよ」

女は信じられないと言いような顔だった。

「ナルト、でておいで…隠れてるのは知ってるから」

「え?」

女も、隠れていたナルトも驚いていた。
ナルトは少し、迷ったようだけど、出てきてくれた。
そして、俺の腰にギュッとしがみつく。
可愛いなぁ。
「これが、この子が俺の…全てを失ってでも欲しい存在なんだよ」

「せ、んせい…」

「大好きだよ、ナルト」

「うん!オレも大好きだってばよ!」

女は顔色を変えて駆け出して行った。

「いつオレに気付いたんだってば?」

「ん〜最初から…かな?ナルトの気配は、世界の端と端でも感じれるんだよ」

「な〜んか、嘘っぽいなっ」

「本当だよ〜。さ、帰ろうか、ナルト」

「うん」

全て、何もかもを失ってでも、君だけは離したくない。
君だけは離せないんだよね。



END... 
 

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