駄文2〜グラビonly〜
□愁一の謎
2ページ/4ページ
プルル…プルル…
『只今電話に出られません。ご用の方はピーっと言う発信音の後にどうぞ。ピー…あ、中野です。えっと…愁一が酔っ払っちゃって、迎えに来てもらえませんか?今、事務所なんでよろしくお願いします。じゃ…』
「……ハァ……何してんだアイツ」
由貴瑛里はキーボードを叩く指を止めて、時間を確認した。
「酔っ払うには早すぎだろ」
そう独り言を言うと、椅子から立ち上がった。
「どうでした?瑛里さん来てくださるんですか?」
順は酎ハイに口付けて、浩司を見た。
それに浩司は肩をすくめて見せる。
「どうします?アレ」
アレと指差した先は、デロデロに酔っ払った愁一がいた。
「由貴さんを信じるしかねぇだろ」
「無謀ですね」
「まぁな」
浩司は座り込むと、新しいタバコに火を点けた。
「ヒ〜ロ〜!!」
愁一がいきなり、浩司の背後に座っていた。
「びっビックリした!」
「お〜れ〜は、童貞じゃね〜!!」
「「なっ!?」」
「だ〜か〜ら〜!お〜れ〜は〜童貞じゃね!」