駄文2〜グラビonly〜
□愁一の謎
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「オイ」
ビクッと浩司と順の体が強張った。
愁一の童貞じゃない発言と、後ろからの威圧された呼び掛け。
「ゆ、由貴さん」
「……何だ、アイツは?童貞がどうしたんだ」
2人はゆっくり振り返った。
そこにはサングラスがよく似合う男、由貴瑛里がいた。
「ゆ〜き〜vV迎えに来てくれたのかぁ〜!?愛してる〜vV」
目が座った状態で、愁一は由貴に抱き付いた。
「離れろ、童貞」
「えぇ〜!!だ、か、ら、オレはドーテーじゃない!!」
愁一は大きな声で叫んだ。
さすがに周りの人々も愁一の方を見る。
瑛里は舌打ちをすると、愁一を引き剥がした。
「オレは〜、高見ケイコちゃんとヤッたことあーるー!!」
引き剥がされた愁一は、床にペタンと座り爆弾発言をした。
高見ケイコは、業界でも有名な、ベテラン女優だ。
「なっ!?嘘ですよね!?新堂さん!?」
順は愁一の襟首を掴み、グラグラと揺さぶった。
「ホーンートーだっつーのvV」
愁一はニコニコと笑う。
「もし、本当に高見さんとヤッてたら、やばいネタだぜ!?」
浩司は真っ青な顔で順に言った。
「確かめるか?」
「「…へ?確かめられるんですか?」」
浩司と順が重ねて言った。
「ああ」
そう瑛里は言うと、携帯を取り出して、電話をかけ始めた。