駄文2〜グラビonly〜
□アナタを愛すということ
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彼女は台風が弱まると出て行った。
「…あの人…由貴の元カノ?」
「あ?ちげーよ。姉貴の友達」
「美香さんの?」
瑛里はソファーにふんぞり返って、頷いた。
「DVヤローのどこが好きなんだか…」
「……オレ、分かるよ」
「はぁ?」
「オレは分かる。オレ、由貴がどんなに暴力振るってきても、殺されかけても…殺されても、好きだから」
瑛里は目を見開いた。
「由貴がどんなに最低な男でも愛してるんだ」
「………お前、バカだろ?」
「バカだよ。それでも愛してるんだから仕方ないよ」
瑛里はため息を吐き出し、愁一を抱きしめた。
「っつーか、俺は、お前を苛めても、暴力は振るわねぇよ」
「うん」
「大切だからな」
END...