駄文2〜グラビonly〜
□It Is On My Side 1
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オレが作家の由貴瑛里にあったとき、彼は既に結婚していた。
男相手に本気に恋するなんて…信じられなかったけど。
オレたちは、磁石のように惹かれあった。
「……またね、か…」
オレたちの関係は、いわゆる不倫。
由貴は、仕事の取材だと言って、ウチに泊まりに来る。
オレは、今人気のバンドのヴォーカルだから、滅多に会えないし…。
きっと由貴は、この関係が、スキャンダルになるのだけは避けたいんだろうな。
オレ自身はスキャンダルになるのは構わないと思ってる。
そうなったら、世間や由貴の奥さんにも知らしめられるのに…。
「…なーんてね。こんなの、最低な考えじゃん」
由貴が好き。
大好きなのに…。