駄文2〜グラビonly〜
□手にできるのは天才のみ
3ページ/3ページ
「それを言っちゃ、ただのガキよ。樹把、あんたもガキね」
「何で?ストレートに言えば、手に入るんだぜ。実際、愁一だってさ……」
そう樹把が言うと、美香はハッとした顔した。
「そうだったわね。愁一クン、宣言してたんだったわね」
「…うん。『由貴は俺のもんだぁ』って。しかも、ライヴで!あいつは馬鹿だし、それこそガキだから、言えんだよ」
樹把は呆れたように笑った。
だって兄は、あんなに愛されて羨ましい限りだし、独り占めしたい癖に出来ない兄にもヤキモキしてしまう。
「フフッ…でもね、樹把…」
美香は同じように呆れて笑っていた。
「?」
「それが出来る愁一クンは、馬鹿やガキだからじゃなくて…『天才』だから出来るのよ…。そして、瑛里は…まさしくソレにハマッてしまったのよ」
樹把は姉の言う事が分からなかった。
けれど、それ以上は聞き出すことも出来なかった。
ただ、分かるのは…
「結局は、ラブラブってことじゃん!」
END...