駄文〜グラビ・テニプリ〜

□限界が来たら…
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ガチャ…

「由貴…入るなら入って」

ドアが開き、愁一が顔を出した。
瑛里は荷物を持って、中に入る。

「由貴、許してほしい?」

「ああ」

「土下座」

「あ?」

「土下座して『もう浮気はしません、愁一さま』って言ったら、忘れてあげる」

「調子のんじゃ…」

ガンっ…

「出て行く?」

瑛里は固まった。
愁一が笑顔で、瑛里の荷物を蹴り上げたのだ。

「お好きなように?由貴センセ」

またもや、冷や汗が背中を流れる。
瑛里は屈辱だと思いながらも、膝をついた。

「…もう…浮、気は…しません」

「…それから?」

「しゅ…愁一…さま」

愁一はニコッと笑顔を見せた。
だが1秒もしないうちに真顔になり、更に要求をする。

「とびっきり甘いキスして、『愛してる』って…『お前だけ』って言って!お願いだから…由貴、言って?」

瑛里はハッとした。
なぜなら、愁一が泣いていたからだ。
大粒の涙をポロポロと流していた。
その様子を見た瑛里は、どれだけ愁一を傷つけてきたのかと…罪悪感に見まわれた。

「愁一…」

瑛里は愁一を抱き締める。
強く強く…細い愁一の体を掻き抱いた。

「愛してる…お前だけ愛してる…」

瑛里は、自分でも初めてなぐらいの、優しくて甘い…それでいて求めるようなキスをした。

「愛してる…」



END...


いかがでしたか?
まだまだ力不足でしたが、喜んでいただけましたでしょうか?
リクエストをしてくださった方は、感想を頂けますと幸いです。
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