駄文〜ナルト〜

□新しい君が見たい
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俺…ついついカカシ先生を目で追ってしまう。
けど、この想いに気付いた今では、前のようにはジャレに行けない。

「ナ〜ルト」

「っ!か、カカシ先生…」

そんな態度に気付いているはずなのに、カカシ先生はいつも通り。

「ナルト、ラーメンでも食べに行くか?」

「え?」

「…ラーメンだよ、お前の好きな」

いつもと同じ笑顔。
先生は…どう思ってるんだろう。

「先生…」

「なぁに?」

先生は、成長した俺よりも、やっぱり少し背が高くて。
かっこいい。

「………」

「最近、元気ないよね?どうかした?」

先生は優しく俺の頭を撫でる。
この大きな手…大好きだ。

「悩み事なら話してほしいな。ね?」

「……好きな人に『好き』って伝えるにはどうしたら良いか分かんねぇんだってばよ」

カカシ先生は固まった。

「ぇ…ぁ、何?ナルト、好きな子がいるわけ?」

俺は頷いた。
先生は言葉を濁しながらも…相談にのってくれようとする。

「ああ〜サクラだったね?ナルトが好きなのは…」

「違うってばよ。サクラちゃんは、そう言う意味の好きじゃねぇの」

カカシ先生は、物凄く困った顔をした。
俺は黙ることしか出来ない。

「………もし…その子にも、ナルトに対して気がありそうなら、ストレートに言っちゃえば?」

「違ったら?」

「うーん…『お友達から』みたいな感じかな?」

「お友達にはなれないってばよ」



 
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