「アンタの言ってる事は意味不明であります!」
「シン!」
あんなにも腹が立って仕方無かったのに――――――
何故理解しようとしないのか?
何故解ろうとしないのか?
何故話を聞いてくれないのか?
苛立ちばかり抱え、
本当に大切なものを取り溢していた昔の俺は、
紛れもなく父上の子とも言えた。
「アンタが言いたい事が、意味がわかんない」
今は同じ言葉が、嬉しく思えるのが、不思議だ。
幾等コーディネイターとはいえ、自分の言葉は拙く周りくどいが為に、本当に伝えなければならない焦点がボヤけがちで、
それでも、
『意味が解らない』
ちゃんと、
話を聞いてくれて、
疑問を伝えてくれる事が、
とても、嬉しく思う……
「アスラン、最近丸くなったよね?」
「そうか…?」
「昔はいっつもカリカリしてたのにね」
「――――そうだな…」
「ほーんと、トップにボリュームたてて何とか誤魔化そうとしてるけど、オデコの開拓が進んでるし、てか無駄なあがき?ひょっとして平和ボケで腹周りも弛んで来てるんじゃない?オーブの軍服は体型カバー出来ないからイタイよねー?」
「……………」
しかし、いくつになってもこの幼馴染みとは相入れない。
というか腹が立って仕方が無い。
「…確かに、ザフトの白服のように貧相な体型カバーも出来ないしな」
「――――禿げ散らかれッ(ボソッ)」
「俺はまだまだまだ禿げ散らかってなどいなああいーッ!!」
「煩い!何騒いでんだアンタはああああーッ!ヤマト隊長の公務妨害するなら今すぐ地球に帰れ!!」
「シン……(泣)」
オシマイ
※ウチの本館サイト色はこんな感じっした。
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