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□友情なんて言えないほど
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これは背徳かな。
君の気持を裏切ることかな。
でももう止められないんだ。
ごめんね篠ノ女。
ごめんね。

(君を好きでいさせて)


そばに居て高なるこの胸が恋だと気づいたのはいつだろう。
君へ向かう気持ちがただの友情じゃなくなったのはいつだろう。
君が誰かに笑いかけるたびに黒くなっていくこの感情は。

「鴇」

早く来い、と。
笑って手招きしてくれる君が。

「しののめ」

好きだよ
すき
すき

「早くしねえと朽葉に全部食われんぞ」

お願い気付いてなんて言わない。
好きになっても言わない。
誰にも笑わないで話しかけないで。
そんなこと、言えない。

でも。

「俺もお腹減ってる」
「だろうな」

お願い『好きでいさせて』。

君の気持を裏切るこの感情を。
背徳かもしれないこの想いを。
許して篠ノ女。




友情だと言い切ることができないくらい、君を愛してた
(真黒い感情も捨てきれないまま)





おしまい。

紺鴇は、紺←鴇がデフォです。


お題拝借先>>31D(サイダー)

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