『笑顔の配達人』本編
□第九話『共に歩む』
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次の日、俺が養成所に着くと富川はもう到着していた。
「よぅ、河西!」
「おぅ。
あのさ富川…悪いんだけど今日練習付き合ってくんない??」
「なんだよー良いに決まってるじゃん!じゃあ授業終わったらつつじ丘公園でやろうぜ!」
富川は満面の笑みで引き受けてくれた。
「おぅ。ありがとな!」
――――――
授業が終り、俺と富川は養成所近くのつつじ丘公園へ向かった。
かれこれ5時間程、富川は俺の発声練習や人前で話す練習に付き合ってくれた。
そのおかげで俺は以前とは比べ物にならないくらい成長した。
「河西すごいよ!マジで上手くなってる!これからもいつでも練習付き合うから。
あっそういえば、もうすぐネタ見せの授業あるよな?2人でネタ合わせもしなきゃだなぁ。」
「あーそっかー。俺ツッコミだよね?」
「おぉ、河西がツッコミで俺がボケな!もうネタは大体書いてあるんだ。明日この公園で詳しいネタ合わせしようぜ。」
「そうだな。じゃあまた明日っ。俺、マジで頑張るよ。今日は本当ありがとな。」