06/20の日記
23:21
続・花見に行きたい
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結局、仕事をぶん投げてお花見に来たDeuil一行。
ス「わ〜い!すごい桜咲いてるネ〜。」
ユ「キレイだな。」
ア「……あんたらその前に俺に何か言うことがあるんじゃないっスか?」
ユ「?」
ア「ヒトに弁当作らせて場所取りさせて…!」
ス「あぁ〜…。ありがとうアッシュ☆」
ア「俺が何時間待ってたと思ってんスか。4時間っスよ!?」
ス「だってユーリが日焼け止め塗らないと外に出れないって言うから〜。」
ユ「すまなかったな、アッシュ。まぁ私の純白の笑顔に免じて許せ。」
ア「ふざけんなこの蒼白吸血鬼。」
ス「ねぇそんなんどうでもいいから。お腹空いたー。」
ア「……。」
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ス「ねぇユーリ知ってる〜?どうして桜の花がピンクなのか。」
ユ「…知らんな。なぜだ?」
ス「ヒッヒッヒッ。それはね、桜の木の下には死体が埋まってるからサ。その血を吸って薄紅色に染まるんだよ。」
ア「そっそんなの作り話っスよ!」
ユ「……なるほど、死体がこの下に。」
ア「信じちゃってるよこのヒト!」
ス「血を吸うなんて、ユーリの仲間だネ。ユーリは蒼白いけど。」
ユ「ふむ、なんとなく親近感がわいてきたぞ。」
ス「ヒヒッそれは良かったね〜。あ、この唐揚げ美味しい〜さすがアッシュ。」
ア「いやぁそれほどでも。って!そうっスよ!折角たくさん作ったんスから、どんどんお弁当食べて下さい。」
ユ「んぬぁぁ!」
ア「え、ユーリ!?どうしたんスか!?」
ユ「今まさに、桜をテーマにいい曲が出来そうだ!帰るぞアッシュ、スマイル!!」
ス「えぇー!!?まだ全然満喫してない!」
ア「…ていうか俺の全ての努力と労力返せーーー!!」
最強マイペースリーダー。
悪戯好き自由人ベーシスト。
最弱苦労人ドラマー。
そんなDeuil家のお花見。
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23:18
花見に行きたい
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ス「……花見に行きたい。」
ア「ていうか、仕事から逃げたいだけっスよね。」
ユ「ちゃんと計画を立ててやらないから仕事が山積みになるのだぞ、スマ。」
ア「いや、あんたも充分溜めすぎです。」
ス「うっさい駄犬。」
ア「なっ……!ひどっ!」
ス「ねぇ〜ユーリもお花見行きたいよね〜?」
ユ「そうだな、たまには息抜きしないと頭が腐ってしまうからな。」
ア「にっこり笑って言うセリフじゃねぇ。」
ス「じゃぁなに、アッシュは行きたくないわけ〜?」
ア「いや、そうじゃないっスけど、だから俺はまず優先順位というものをですね…」
ユ「…まったく、我が侭な犬だ。」
ア「えぇっ!今のまともな意見だろ!」
ス「ごちゃごちゃ煩い駄犬。」
ユ「この説教犬。」
ア「(……ていうかなんでこんなに虐められてるんだろう俺…)」
++++++++++
ス「え?なんでアッシュに冷たいのかって?だってもう2週間もカレー作ってくれないんだもん。」
ユ「……この際カレー絶ちしたらどうだ?」
ス「ムリ。死んじゃうよ。てか呪う。」
ユ「可哀想にアッシュ……。」(呪い決定?)
ス「さっきユーリだっていろいろ言ってたじゃん。」
ユ「む、あれはな」
ス「あれは?」
ユ「…ノリだ。」
ス「…ノリか。」
……お花見は?
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23:16
ささやかな、
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「スマー、俺のタオル知らないっスか?」
「ん〜?……あ、これだ。」
「な、なんか赤とか青とかカラフルになってますけど…。」
「うん。ギャンブラーの塗装してるときにね、塗料を溢しちゃってね…。」
「……そ、そうっスか…。」
「ごめんね?」
「まぁ、タオルくらいいいっスよ。」
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「スマー、俺のDVD知らないっスか?」
「え〜?知らないよ?中身なに?」
「この前の料理番組なんスけど…。」
「あ〜あれか〜。空テープかと思って使っちゃった〜。」
「…アッシュ、…ごめんね?」
「う……まぁ過ぎてしまったことはしょうがないっスけど…。」
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「…ユーリ、…俺なんかスマに恨まれるようなことしたんスかね?」
「……。…恐らく、お前がギャンブラーのお菓子を隠したことへの仕返しとかではないか?」
「……そういえば数日前、何者かにキッチンが荒らされてたっス。」
「…それだな。」
「これ以上頻繁に小さな仕返しされる前に、少し与えておくっス。」
「うむ。」
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23:14
deuil家の散髪事情。
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「そういえばユーリ、髪伸びたっスね。」
「そうか?」
「前は肩くらいだったけど、今は肩下だし。本読む時に顔にかかってるっスよ。」
「そういえばそうだな。では何かギャンブラーグッズを買って来なくては。」
「…?なんでギャンブラーなんスか?」
「髪は今までずっとスマに切って貰っていたからな。」
「…えぇ!?そんなサラッとあんた!確かにスマは器用っスけど…、なんかとんでもない髪型にされそうで怖くないっスか!?」
「だからギャンブラーはその為の貢ぎ物だ。」
「…なるほど〜。」
「アッシュも今度頼んでみるといい。」
「じゃぁその日はカレーっスね。」
「うっかり別メニューにしたら坊主かモヒカン決定だな。(ニヤリ)」
「…!!」
…後日、ユーリの髪はキレイに切り揃えられていて安心したっス。
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