すこしだけ心地よかった、夏風。

ふわりと僕の髪を揺らすけど、綺麗な銀糸は太陽に光って、とても綺麗だった。

ずっと、このまま、いれたら良いのに。

呟きが聞こえたのか、そうではないのか。

振り向いたかれの笑みは存外、哀しそうなものであった気がする。

たいちょう。

続いて口を出た言葉はそんなもので。

もっと他に言えることはなかったのだろうかと自分に悪態付く。

ええ天気やね。

載せられた言葉に僕ははいと頷くしかなかった。

空はこんなにも澄んでいるのに。


明日も晴れたら良いのにと思った。






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Gin × Iduru.

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