禁断の小部屋

□●温度差。
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「っつ、うぁ、っやめろって、もう・・・いいだろ」



ぐちゅぐちゅと忌々しい音が真弘の頭の中を支配する。



もうやめてくれと、懇願するが、相手はそれを許さない。



「お前の体はまだ足りないと言っているが?」



ぐちゅ、ぐちゅ



男は腰を打ちつけながら囁いた。



「馬鹿っぅぁぁ!っ、ま・・じでも・・抜けよ」



長時間男の物をじぶんの中に挿入されるのは、いくら人間よりはるかに体力のある守護者でも辛い。



何とかして自分の中から出ていってほしかったが、勿論男はそれも許すはずがない。



「っ、抜いていいのか?真弘のここは俺を美味そうに銜え込んでいるのに・・・抜くのは可哀想じゃないか?」



ぐっ



男は少し腰の打ち付けを早くして、同時に真弘の張り詰めたものを手でこすり始めた。



「どうだ?・・っいだろ?ん・・?」



ぎしっ、ぎしっ



「ひっぁあっ、やめ・・もう出、あぁっ、くっ・・な・・で?」



ぎゅっ



「まだだ、・・・まだ我慢しろ」



男はもう少しで達しそうな真弘のそれの根元を強く握り締め、射精が出来ないようにした。



鈍い痛みと圧迫感が男の熱と一緒に押し寄せる。



こんなセックスは嫌なのに心とは裏腹に体が反応してしまう。



真弘はある程度の自制心を保っていなければ、今自分を抱いている男に、快楽を求めてしまいそうで怖かった。



ぐちゅぐちっ



「ざけっ、な・・はっ・・っっなぁ、手ぇ、放せよっんぁ」



ぐちゅ、ぐちゅ、ギシっ



男は真弘のものを握り締めながら、真弘の感部を何度も何度も突いた。」



「逝き・・たいか?っじゃぁ俺に強請ってみろっっ、逝かせてくださいって」



ぐっ



男はそういうとさっきより遥かに強く真弘の感部を突上げた。



ズッズッ、ギシッギシッ



「だ、れが言うかっ、そ・・なこと」



「このままお前の中に出していいのか?」



そういって、男は腰を振るスピードを上げる。



「っぁ、も、もっとゆっくり・・しろよ」



ぐちゅぐちゅ



真弘は、もしこのまま自分の中にこいつの精液出されたらと思うと、背中が震えた。



そんなことをされたら、間違いなく壊れてしまう。



不本意だが、真弘は懇願せざるを得なかった。



ギシッギシッ



「・・っん、逝か、せてください」



「よく、出来たなっ」



「っつ、あぁぁぁああ」



そういって男は、真弘の中に精液を吐き出した。



そしてそのまま、真弘は夢の中におちていった。



・・・俺は、いつまでこんなことを続けるんだ・・



最初は軽い気持ちだった。



ちゃんと割り切っていたのに・・・



俺は・・あいつ・・今セックスをしていた相手、祐一を好きになってしまった・・。



だけど、気付いてしまった・・。



俺とあいつとの気持ちの温度差に。



だけど、気づいた時にはもう手遅れだった、引き返すことができない位に俺は、祐一を愛してしまった_____。



俺と祐一の気持ちは、180度違うもの・・・



だから、この思いは絶対に伝えられない・・




伝えて、祐一が俺から離れていってしまうのが・・耐えられない。



恋人になれないなら、せめて友達でいたい・・・仲間で・・いたい。



体だけの関係でも、いいと思った。



傍に・・・居たかった。



俺は、あいつの側に居られるほうを選んだ。



・・・それがどんなに悲しく、辛いことでも・・・。


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