金色のコルダ
□◎続あなたへの月2
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もう・・・・どれくらい歩いただろう・・・
あのあと私は柚木家を出た。
梓馬の傍に居たくなかった・・
同情されて付き合ってもらってるのが耐えられなかた・・
・・・好きになってもらえないのが辛かったから・・・。
がさっ
「やっと一人になったね・・・月ちゃん・・」クスッ
何かの音とともに私の背後から聞き覚えのある声がした
「あなたは・・・どうしてここに・・・!!」
「君はなかなか酷い事を言うね・・・僕は君をずっと傍で
見ていたのに・・・でも邪魔なやつがいつも傍にいるもんだから困ってたんだよ・・・今日喧嘩してくれて良かったよ・・・僕がたっぷり慰めてあげるよ・・・」
バサッ
私は何かハンカチの様なものを口に押し付けられた
「放して・・・ングッ・・」
く・・・苦しい・・・眩暈が・・・
ドサッ
「ククク・・・もう逃がさないよ・・・僕の小鳥ちゃん」
ガチャッ
「月!!いるか?どこだ・・・」
くそっ・・見つからない・・何処に行ったんだ・・
プルルルル・プルルルル
『はい、土浦』
『月が居ないんだ・・何処か心当たりはないか』
『月が!?・・・まさか・・とは思うが・・荒野に捕まっていたら・・・』
ゾッ・・・
『そいつの・・家は知ってるか』
『・・・変わってなければ・・・俺、今から先輩の家に向かいますから』
『わかった』
ープツー
くそ・・・俺の・・所為だな・・・最悪だ・・・