水の旋律
□★光に満ちた世界
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私は長いことかごの中にいた
別に窮屈だったわけじゃない
ずっとわからないでいた
自分の手に刻まれた紋様与えられた特別な力
・・これは何を意味するのだろうと。
それは・・きっと貴女と出会って貴方をお守りして
・・貴女と恋に落ちるため
「圭さんっすいません!・・遅くなっちゃって」
「いいえ、私も今きたところなので大丈夫ですよ」
「・・・あの、今日のデートは私に任せてください!!」
「はい、でわどこへ行きましょうか」
「えと・・はじめは・・と」
手帳を開いて何かを確認している
きっとこの日のために計画を立ててくれていたのだろう
そんな一生懸命なところが愛しくてたまらない
「よし!じゃぁ映画に行きましょう!」
「はい」
・・・陽菜さんは映画に行く・・とおっしゃったが・・
こっちは正反対・・・なのですが・・
「あの・・陽菜さん・・?こっちに・・映画館は・・ないと思われますが・・」
「・・・・」
「陽菜さん?」
「・・・すいません・・迷っちゃったみたいです・・」
やっぱり・・・彼女は方向音痴だった・・
「ごめんなさい・・せっかくのデートが」
「陽菜さん?悲しまないでください、私は気にしていませんよ?」
「でもっ」
「陽菜さん、私はあなたがそばにいるだけでいいのです。ずっとあなたの傍であなたを愛しているだけで幸せなんです。あなたが隣で笑っていてくれるだけで私は世界一幸せな男になれるんです・・だから・・どうか、そんな顔なさらないでください」
「圭さん・・・」
「あいしていますよ」
「わ、私も・・です」
「肝心なところが・・聞こえませんでしたよ?」
「・・・愛しています・・圭さん」
そう・・あなたがそばにいるだけで私は満たされる
あなたがそばで笑っているだけで満たされる
私はあなたという光に満たされている
これからも・・これまでもずっと・・
end