verschieden』の明夜様からのいただきものです。
先日、Twitterで『30分以内に2RTされたらリクエストにこたえてください。』との課題に飛びついてRTしたら、リクエスト聞いて下さるとの事だったので、無茶振りして『リナさんに不意打ちちゅーされて真っ赤になるガウリイさんが見たいです!』と申し上げたら素敵なリナガウが…!!
明夜さんのブログで公開しておいでですが、こちらでも公開の許可をいただいたので掲載させていただきます。


***



復讐はしたたかに


「ね、ちょっとそこに座って」
「へ?」
いい天気の昼下がり。
昼食を終えて部屋に戻り、今日はやる事がなくて昼寝でもしようかとベッドに寝転がったと思ったら、いきなり部屋に入ってきてこの台詞。
「…魔法の実験ならお断りだぞ?」
うきうき顔のリナを思わずジト目で見返す。
「違うわよ、失礼ね!…何なら本当に実験してあげようか?」
「オレが悪かった、勘弁してくれ」
これ以上変な事を言うと本当に実験されかねないので言われた通りにベッドの端に座ってみた。
顔を少し上げると、目の前に立つリナはオレを見下ろして何やら考え込んでいる。
「んーちょっと足りないわね…」
「何が足りないんだ?」
「いいからいいから。あ、じゃあ次はあのイスに座って」
「…一体何なんだ?」
リナが何をしたいのかさっぱりわからないまま、とりあえず部屋に備え付けのイスに座る。
オレに続いてリナが目の前に立つと、リナの視線がさっきより少し近づいていた。
「あとちょっとかー」
それでもまだ何かが足りないらしく、顎に手を当ててうーんと唸ると部屋をきょろきょろと見回し始める。
「おいリナ、ちょっとは説明…」
「あっ、これいいかも!」
何故か毛布を手際良く畳み始めたリナを見ながら、無視かよ…と心の中で一人ぼやく。
「これイスに敷いて座って」
「はあ?」
「ほら、早く!」
「お、おう…」
抱えられた毛布を受け取って、イスに敷いて座る。
もふもふとした感触の小さく畳まれた毛布は、オレの目線がちょうどリナの顎に当たるぐらいまで座高を上げた。
「うん!ちょうどいっかな!」
顔を上げずとも、満足そうなリナの顔が視界に入る。
「で、一体何がしたかったんだ?」
「ん〜?それはね…」
まるでイタズラをする時のように楽しそうに輝く瞳を見ながら一体何が起こるのかと待っていると、リナの両手がオレの後頭部へと回って頭を少し持ち上げて。
「…っ!?」
ほんの一瞬だけリナの唇とちゅっと触れあった。
よく知った感触と、ふわりと香るはちみつの味。
「ハニーキャンディ、美味しいでしょ」
至近距離で囁かれる声は甘いはちみつの香りがする。
「いっつもやられてるばかりじゃあ、不公平だもんね?」
ほんのり赤く染まった顔がにいっと意地悪く笑うと、顔が離れてすたすたと部屋のドアまで歩いていってしまう。
「じゃ、また後でねっ♪」
ひらひらと手を振るとそのまま何事もなかったかの様に部屋を出ていってしまった。
部屋に残されたのは、今起こった事が飲み込めず呆然としているオレ一人。
何となく頬に手を当ててみると、熱でもあるんじゃないかってぐらい熱く火照っている。
…そうか、いつもこんな感じなのか。
「…やられたなこりゃ…」
ぽりぽりと掻く鼻も熱くなっていて思わず一人で笑ってしまう。
余裕綽々で出て行ったけど、あいつも今頃自分の部屋で真っ赤になっているに違いない。
「さてと、どうやってお返ししてやるかな…」
はちみつの香りがほんのりと残る唇を舐めながら、まずは今夜の盗賊いぢめ阻止の計画を立てる事にした。



***



ああん、もうなんて素敵なリナガウ…!!!
平静を装いつつ、内心心臓バクバクであろうリナさんが超かわいい!!
一瞬の事で呆気に取られて、動けないガウリイさんもめさめさかわいらしい!!
私のリクエストに完璧に応えて下さった明夜さんに大感謝です。
あまりの嬉しさに一部分漫画にしてしまうくらいのテンションの上がりっ振りでした。もちつけ俺ww
そんな訳でうっかり描いてしまった一部抜粋2頁漫画、以下に貼り付けておきます。
画像クリックで拡大しますのでよろしければご覧になってみて下さいませ。





私の表現力ではこれが限界でした…(土下座)。
明夜さんの素敵SSのおまけにでもなれば…!!
明夜さん、この度は本当にありがとうございましたー!(感涙)

 

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