めいん

□会話のじかん2
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「やっぱり鳥ってかわいいなー! わ! 肩にとまった!」
「……ろ、ロッ、クマン!」
「名前区切られた……。どうしたの? フラッシュマン」
「そ、その……鳥が肩にとまってんのが珍しいから……し、写真撮っても良いか?」

ピチピチ
パタパタ

「えと……別に何つーか、小鳥が肩にとまんのが凄ェー平和だなーって思って……」

パタパタ
ピチクリピチクリ
チュンチュン

「フラッシュマン、僕は今の君の方が平和だと思うよ。なんか小鳥がいっぱいとまってる……」
「へ? うお!? オマエらまた俺に群がってんのか! 全く、何なんだ一体……」
「また、って……そんなに頻繁に群がられてるの!?」
「い、いや。なんか読書してたらいつの間にかコイツらとか、いろんな種類の小鳥が飛んでたりするんだよ……」
「ふーん」
「え……その、ロックマン?」
「別に羨ましくなんかないよ! かわいい小鳥に囲まれるフラッシュマンなんか嫌いだ!」

「!?」

「……ッ俺の……こと……嫌い……か?」
「そ、そんな泣きそうな顔しなくても……」
「……写真頼んですまなかった……ッ」
「あ! フラッシュマン!
……走ってっちゃった。どうしよう、謝ろうかな。ま、いいや。今度謝ろう!」



「あれ? フラッシュ兄ちゃん、顔押さえてどうしたの? 小鳥もいっぱいいるし」

ぎゅっ

「え!? 本当にどうしたの? 急に抱きついてきて……フラッシュ兄ちゃん、泣いてるの?」
「ウッド……今だけは男泣き、させてくれ……ッ」
「う、うん……。
(抱きつくのは良いけど、フラッシュ兄ちゃん。それ、男泣きっていうよりも乙女泣きだと思うよ……)」



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