めいん

□イケメンなんて価値観の違い
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「すでにイケメンとも言わないのかよ!? だああもう良い! とにかく、さっきまでの間で背が高いのがクラッシュ、足が長いのが俺、エロ男爵がメタルで決定したから後は一番顔が良いのを選ぶだけなんだよ!」
「エロ男爵ッ!? さっきの審査基準に無ェだろッ!?」
「ふむ、俺はLevel的にエロ公爵ぐらいだと思うんだが。可愛いフラッシュよ。どう思う?」
「むしろレベルアップしてんじゃねェかッ!? マジで寄んなッ!? 変態ッ!!」
「ウフフ。そんな風に顔を真っ赤にして罵っても可愛いだけだぞ。あんまりShyで可愛いとギューッとしてチューッとしちゃうぞ」
「何かいつもより長くやりそうでキモイッ!! 出かけてるエアー兄貴に悪ィけど今すぐ帰って来て欲しいッ!!」
「いーから、早くパパパーと選んじゃってよ。誰がイケメンかこの際決めてすっきりしたいわけ」
「ぱ、パパパーって……。俺が決めても仕方ねェだろ? 他の奴にも聞かねェと誰が平均的な眼で見てイケメンとか言えねェし」
「だーいじょうぶよ。フラッシュちゃんなら、そういう感覚もかなりマトモだから平均に一番近い答え出せるっしょ?」
「Mr.平均だからな。オーラも一般人並みだよな」
「テメェ、そろそろバスターの的になりてェようだな、残メン。決めても良いけどよ……、結果出しても三人とも怒んなよ?」
「ああ、特にお兄ちゃんは怒らないぞ。お兄ちゃんは自分よりも遥かにお前達の方が可愛いくて最高だと確信しているからな。ちなみに、素晴らしさでは我らが父ワイリー博士が勿論No.1だと確信している」
「まァ、そこは聞かねェでも分かってるけどよ。んー、何つーか。幅広くモテるのがメタルで、物凄ェモテるのがクイックで、シャドー除いたMな奴にモテるのがクラッシュなんだけど……」

「誤魔化してんじゃねーよ。はっきりしなさい」

「マジで怒んなよ? 顔だけで判断すんだったら……間違いなくクイックだと思うぜ?」

「……」
「…………」
「ふむ、成程。世間はMな者ばかりじゃないからな。ノーマルな性癖ならクイックを好む傾向が強いかもしれない。流石は博士の最高傑作だ。冷静な判断だ」

ガッ

「ヒギャイッ!? 止めろ掴むな離せクラッシュ怖ェってマジでゴメンッ!!!?」
「オイ、ハゲ。いや、フラッシュ。E缶飲むか? なんならライフエネルギー大も分けてやって良いぞ。クラッシュ、オマエもいい加減に腕放してやれよ。公正な判断下したんだから仕方ない。ホント仕方ない。俺の方がイケメンなのも仕方ない」
「煽んなテメェェェェッ!!!? 痛ででででッ!!!? 腕取れるッ!? 腕もげるッ!?」
「納得いかねー。そこの[ピー]の残念バカにおれ様が負ける理由が分かんねーんだけど。天地がひっくり返っても有り得ねぇ」
「だ、だって博士がオリジナルのエレキの全て上を行くように超イケメンにしたって言ってたし、実際に家で一番バレンタインデーのチョコ貰うのもクイックが多いし……ッ! 顔だけの評価だから怒んなよッ!?」
「顔だけって言うな。俺は最速最強で最イケメンでスタイルもモデル以上だ。褒めるところしかない。あと早ろ[ピー]じゃねェ」
「ギャアアッ!? 間に合ってねェッ!? ピー音間に合ってねェッ!? テメェもあっち行けエロ馬鹿ッ!! クラッシュ腕痛ェから放してッ!!」
「ヤダね。ざけんな。このおれのルックスがクイック以下だと? そんな判決おれぁ許さねえぞムカつく」
「じゃあクイックにやれやッ!! 俺もう戻ってステージの定期検査してェんだよッ!!」
「む、フラッシュはまた部下を甘やかしているのか? 毎回お兄ちゃんも言ってるけど雑用は部下にさせてお前はもっと自分の時間を作りなさい。例えば誰かの膝に乗ってキャッキャッするとか」
「しねェわッ!! 時間あってもやんねェッ!! つーか、テメェは話入ってくんなッ!!」
「オイ、俺そろそろ飽きたからトレーニング行ってきて良いか? なんかシュミ……ナントかっていう新しい……何か出来るアレ」
「てめークソヤロウ勝手に抜けようとしてんじゃねーよクイックマン。おれはまだ早r[ピー]の童て[ピー]如きに負けたなんて納得してねんだよ、インポにされてぇか」
「ギャアアアアだんだんピー音が間に合わなくなってんじゃねェかッ!? もうその話止めろってクラッシュッ! 腕放せよーッ!?」
「ヤダっつってんだろ。静かにしてなさい、我が弟シャイ=ボーウィ」
「名前みてェにすんじゃねェッ!! つか、煩ェ馬鹿ッ!!」
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