脳天気会長
(初めまして会長)
「じゃあ、このクラスからの立候補者は日番谷君でいいな?」
「はーい!」
1年の後半、3年生が引退するため生徒会選挙が行われる。1年からは各クラス事、副会長に誰かを推薦しなければならなかった
だからといって何で俺なんだ。抗議の言葉を出そうとしたが、さすがに1年生の後半にもなるとクラスは纏まり、みんなの賛否の声に掻き消されてしまった。
(適当にすっか……)
全校生徒が体育館に集まり、1年生による副会長立候補者の演説が始まる。
長々と話したって、誰一人聞いちゃいねぇーんだ。ほら、欠伸してるしよ。
自分の番がきた時には、生徒の半分以上が顔を膝に埋めていた
(意味ねぇだろ、これ)
「1年2組、日番谷冬獅郎だ」
何故か名前を名乗った瞬間、結構な数の顔が上がった。何だ?
適当に演説を済ませ、退席する。次は2年生から会長立候補者の演説が始まる。
(誰が推薦されたんだろうか。藍染あたりか、それとも……)
「スタンドアープ!!じゃなかった…ウエイクアープ!!」
キーン。とマイクの機械音が頭に響く。誰だ?こんな無茶苦茶な演説してんのは?
そこには、ニヤリと口の端を吊り上げた女の姿。周りの生徒達は突然の暴音に驚き、目を覚まし女を唖然と見ていた。
「人が演説しよーとしてんのに寝てんじゃねーよ、コラ。いーい?私は私の思い通りにならないのが大ッ嫌いなのよ!!」
それは、お前のエゴだ。なんとゆう、ジャイアニズムだこいつ。
「だーかーら、私に投票しろ!!この気にくわない学校の制度や習慣を絶対変えてやる。それで、私が最高っに楽しい学校生活にしてやる。どお?悪い話じゃないでしょ?」
最後に女はまた、口の端を吊り上げニヤリと笑った。そりゃあもう、周りの反応は拍手満載、満場歓声だった。
「そんでもって、日番谷冬獅郎!!」
いきなり名前を呼ばれ、思わずビクついた。壇上を見ると、やはり悪態の笑みでこっちを見ていた。
「いーね、アンタ萌えるわ!!決まり!!アンタが副会長だから!」
この時から会長は無茶苦茶でした
→女中ですから