私と食満と時々○○

□私と食満と時々ヤキモチ
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ちょっと…何よ、これ。
なに、このもやもや。


数時間前から、こんな感じなの。私、おかしくなったのかしら?せっかく“留三郎くん”と呼ぶのにも慣れてきたのに私はもうダメなの!?


「せ、仙ちゃ〜ん…」


「なっ、そ、そんな弱気な名無しさん、珍しいな…!」


「うわん、なによ、この気持ち!もやもやするの!」





―数時間前


「合同任務…か、」


くのたまと忍たまの合同任務があった。ペアを組んで任務を遂行する、とのものだった。内容はペア毎に違うらしい。



「じゃあ、いこっか…仙ちゃん。」 


「名無しさん、顔に出すぎだぞ。」


“留三郎と組みたかったんだろ?”なんて言われた私は当然図星で。


「…っそうよ!悪い!?」



私の機嫌はすこぶる悪い。



「名無しさんーっ!」



遠くから留三郎くんが私を呼んで駆けてくる。


「留三郎、くん。」


さっきまで不機嫌だった私だが留三郎くんのせいで顔がにやけてしまうのがわかった(嗚呼、単純)



「ペアになれなくて残念だな…頑張れよ!ってまぁ、仙蔵と一緒なら大丈夫か」



「私たちなら余裕よ!それより留三郎くんも頑張りなさいよ!」



「あぁ、もちろんだ!帰ってくる頃はもう色々と忙しかったことも片付くし、またゆっくりしような!」


「…仕方ないわね。その代わり、無事に帰ってくるのよ!」



「当たり前だろ!」


「だからっ、抱きつかないのっ!ばかっ」



周りからは“仲良しだなー”と茶化される声たち。ほら、恥ずかしいじゃない!





でもちょっと…留三郎くんとペアの子が羨ましいな。















私たちの任務は無事終了。学園へ戻ると留三郎くんたちのペアはまだ帰ってきていないらしかった。


すぐ帰ってくるはずなのだがそのちょっとが待ち遠しい。あの、ペアの子と今、一緒にいるんだと考えたらもやもやしてきた。そして冒頭に戻る、というわけ。



「まぁ、ヤキモチだろうな」


「そ、そうなの!?」


「留三郎が他の女といるのがイヤなんだろ?…ヤキモチじゃないか」


「やっぱりそうなのかー…」


なんかヤキモチって恥ずかしいわね…でも、大丈夫よね。留三郎くんは浮気なんかしないもん!私にゾッコンだもの!




「名無しさん、帰ってきたみたいだぞ。」


「え、本当!?ちょ、ちょっと行ってくるわ!仙ちゃんありがとう!」








END
(ヤキモチ妬くなんて私もそれだけ留三郎くんにゾッコンなのね)
(な、ほんとか名無しさん!)
(なに聞いてんのよ!)
(アッパー…ひさしぶりー!)
(…変態っ)


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