Rikkai
□ｽﾄﾛﾍﾞﾘｰｵﾝｻﾞｼｮｰﾄｹｰｷ
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どこかのｸﾗｽの調理実習のﾒﾆｭｰ、今日はｼｮｰﾄｹｰｷだったらしい。
その証拠に、私の隣の人が大口を開けてｼｮｰﾄｹｰｷを頬張っている。
「…太るよ？」
「うるせー。
お前よりは手遅れじゃねぇよぃ。」
デブン太め…。
心の中で悪態を吐きながらも、なんだか哀しい気分なのはどうしてだろう。
「急に黙んなよぃ」
「うっさいばか」
口から出るのは可愛くなぃ言葉ばっかり。
…私も、さっきの子達みたいに上目遣いで話し掛ければ、ブン太も少しは意識してくれるのかな。
「………。
お前って、苺は最初に食べる方？
最後に食べる方？」
「えっ…最後、かな。」
「ふーん…俺と同じだな。」
「じゃあ、、」
その瞬間、
振り返った私の唇からﾁｭｯて音がした。
ｽﾄﾛﾍﾞﾘｰｵﾝｻﾞｼｮｰﾄｹｰｷ
(苺より後ってことは、)
(期待しちゃって良いですか？)
最後の最後のお楽しみ！