頂き物

□零
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「………………頭、行ったみたいですぜ」

「あぁ」

掴んでいた入谷を静かに下ろすと軽く尻を叩き、砂埃を落とす
見上げた入谷の顔は先程の恐怖に歪んだ顔ではなく、
冷静そのもので誰もがゾッとするような表情だ

「これであの狐目に怪しまれる事もなく、里を襲う事が出来ますね」

「…」

「あの空とか言う狐目も殺しちまって良いんすよね?
  生意気な口聞いた分なぶり殺し…!!!」

「天邪狐の名前を軽々しく口に出さないでくれる…?」

男が差していた刀をスラッと抜くと体に深く突き刺す
刀身からボタボタと血が流れ、勢いよく抜いた瞬間に
刺した所から血飛沫が入谷を赤く染める
倒れた男にゆっくり馬乗りになり、再び傷口に刀を埋めると
傷口をグチュグチュと広げた

「だいたい、お前さぁ。僕を襲えって言ったのに何で天邪狐を襲ったの?」

「天邪狐のあの怒った顔も、澄ました顔も全部僕の物なのに
  何お前みたいなのが見てるの?」

「ねぇ、何でか聞いてるんだけど聞いてるの?」

「…っ…頭、もう…そいつ…」

青冷める男達の一人が途切れ途切れに言葉を紡ぐ
声を掛けた男をギロリと見るとヒッと声をあげるが、その後に既に死んでいる事を告げる

「あぁ…本当だ。僕とした事が全然気付かなかったよ。」

「…っ」

「さて、そんな君にはこの死体の始末と里を襲撃する時にこいつらをまとめる役として抜擢させてあげる」

光栄だろう?と人懐っこい笑みを浮かべるが
その裏側を知っている為、苦笑いを浮かべるしかなかった

「後で作戦を話すけど結構重要だから一つでも間違えたら…
そうだな、もう片目をこうやって」

事切れた男から再び刀身を引き抜き、目を目掛けて……………


―ドスッ


「こうなる事は覚悟しておいてね。失敗したら
今まで僕が築き上げてきた里の奴等の信頼がパーになるからさ」

宜しく頼むよと肩を叩くと高笑いをし、里まで来た道をとぼとぼと歩き始めた。
その姿が消えるまで男達は見つめていた








「さて………天邪狐は仲間になってくれるかな…?
 あんな奴等いなくなったら頼れる奴等もいないんだし
 そしたら僕とずっと……楽しみだなぁ」



孤児之里襲撃まであと2週間…



<END>










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うへへっへへへっへへ!!
誕生日にこんな気持ち悪い入谷貰えましたよ!!!!
うはははっはあっは!!!!
入谷気持ち悪い愛してる!!!!!!


すいません、テンション上がり過ぎて気持ち悪いですね。

はぁはぁ、もう本当入谷気持ち悪いの一言に尽きるというか、もう入谷しか見えない←
入谷と空が仲良かった時の話おいしく頂きました!!
ちょっと幸せすぎて何が何だか良くわからない…


優さん本当ありがとうございました!!! 
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