novel
□ようこぞ猫の目゙へ
1ページ/23ページ
「…き…おき……よ」
ん〜。誰かが呼んでる…
つか、揺らすなよ。寝てんだから…
俺は眠い頭を一生懸命動かし、何を話しているかを聞き取ろうとする
「色、着いたから起きて。…゙猫の目゙だよ…」
ん?あぁ、そういえばテストが終わったから兄貴に送ってもらってたんだっけ
「はよ。すっかり寝てたわ」
俺は車から降りて店の鍵を開ける
カランカラン、
俺が扉を開ければ懐かしい音が響く
(…たった一ヶ月来なかっただけなのにな)
くすりと笑い、兄貴の為に扉を開いたまま軽くお辞儀をする
「いらっしゃいませ、゛猫の目゛へ」
さあ、ここでは俺が゛マスター(店主)゛だ
ゆっくりと自分の店を楽しもうか
…久しぶりに来るだろうアイツらと一緒に