ギャグ

□06
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ピコピコッ


「よしっいけ!」




ドッカーン!!





「やったぁ!クリア!」




今日は国民の休日、日曜日!
何か用があるとかでリボーンはイタリアに行ってるし、ランボ達は母さんと遊園地。

なんて平和で静かな時間っ!
今日は一日中遊ぶぞーっ!





「次は何しよっかなぁ〜」




そうやってゲームを選んでいると



ピーンポーン



玄関のチャイムの音が聞こえてきた。







「ま、まさか…違うよね?ただの宅配便だよね?」




ツナは嫌な予感がしながらも、ゲームのコントローラーを置いて、玄関に向かった。





ピーンポーン





「は、はい…今出ます。」





ガチャ






「こんにちは!十代目!!(ニカッ)」




「さようなら!獄寺君!!(ニコッ)」



パタン…




「ちょっ、なんで閉めるんですか十代目!!開けて下さいッ!」




「うわぁどうしよう平和で静かな休日を脅かす存在が来ちゃったよ。」





「な…!敵襲ですか!?
待ってて下さい!俺が今片付けてきます!!」




「違うよお前だよ気付けよ。」




「十代目!とりあえず開けて下さい!!」





「…こうなるだろうとは思ってたけどさぁ。」






ツナはハァと大きなため息をつきながら玄関のドアを開けた。









「で、何しに来たの獄寺君。」



「これを渡しに来ました!」



獄寺は何か入ってある大きな紙袋をツナに渡した。


見てみると箱の中にかわいらしくデコレーションされたケーキがたくさん入っていた。



「うわぁおいしそうなケーキをありがとうさようなら。」



「ケーキだけ貰ってなにげに締め出そうとしないで下さい!;」



「チッ…。」






なんだかんだで獄寺を家にあげることになったツナは、自分の部屋でケーキを食べ始めた。




「というかコレ何個買ってきてるの?;」




箱の中にはショートケーキにガトーショコラ、レアチーズケーキにフルーツタルトなど、計30個のケーキが入っていた。





「十代目の好みがわからなかったので、店にある種類全部買って来ました!」




「そう;」



とりあえずツナは1番手前にあったプリンを手にとった。




「いただきま…「いやぁここのガトーショコラはおいしいですね。フォンダンショコラもなかなかですクフフ…。」」




いつの間にかどこからともなく現れた骸が、ツナの隣でケーキを食べていた。







「オイこら何処から現れやがったこのパイン。

しかもなんで俺の隣で堂々とケーキ食ってんの?」




「窓からに決まってるじゃないですか。

窓を開けっ放しにするなんて不用心ですね。」




「いやおかしいから。
窓から入ったに決まってるってどんな常識?それはパイン王国の人達にしか通用しない常識なのか?
頭おかしいだろお前。いまさらだけど。」



「そうだよ。それにちゃんと窓を開けないと空気が悪くなっちゃうじゃないか。

このショートケーキおいしいね。」



「そうですか俺も食べたいな…って雲雀さんんんッ!!」



声のする方を見ると何故か雲雀が机に腰掛け、ショートケーキを食べていた。

ちなみにその横ではヒバードが雲雀が小さく砕いたであろうクッキーを食べている。






「雲雀さんまでどこから入ってきたんですか?!」



「窓に決まってるじゃないか。」



腕をくんでさも当然のように言う雲雀。



「そうか、窓から入るのはこの人達にとっては常識なんだね。」




「ちょっと綱吉君!僕を雲雀君と一緒にしないで下さい!

この生チョコクリームタルトもいけますね。」



「お前は何個ケーキ食ってんだよ!!しかも全部チョコ系!!」



「この世で1番おいしいものはチョコですよ知らないんですか?」



「そうか、それもパイン王国の常識なんだな。

とりあえず鼻についたクリームを拭け。どうやって付いたんだそれ。」




「沢田綱吉。喉渇いた。」



「ハイハイ今持ってきます。ハァ…。」





今日何度目か知れない大きなため息をつきながら、ツナはキッチンへ向かった。






〜 10分後 〜




「紅茶持ってきました。」



「おう!極限にうれしいぞ沢田ッ!!」



「お兄さんんんッッッ?!」




部屋に戻ると、了平がベットの上に立っていた。



「なんでここにいるんですか?!」



「窓から入ってきたのだ!!」



「そうですか。もう飽きたよこのパターン。」



「このチーズケーキは極限に上手いぞ!
上にかかったストロベリーソースが絶品だ!!」




「あ、いいなソレ僕も欲しい。」



「しょうがない!一口だけだぞ!
俺にもそのフルーツタルト一口くれ!!」




「ありがとう笹川了平。」



「なんでそこ楽しそうにケーキ分け合ってるんですか。」




「雲雀君はフルーツ生クリーム系ばっかり食べて、お子ちゃまですねクフフ!」



「うるさい黙れ」




ドスッ!!



「クブファッ!!」



骸 一発KO

鼻血大量出血





「まったく、チョコばっかり食べてるから鼻血が出るんだよ。」



「違うと思いますよ。雲雀さんが目にも止まらぬ速さでトンファーを骸の鼻に投げたせいだと思います。」





向かいあわせで座りケーキを食べている獄寺。

俯せに倒れ鼻血大量出血している南国果実(端から見たら大量出血している死体)

机の上でヒバードと戯れながらケーキを食べてる雲雀さん。

いつの間にかベットの上に立ってボクシングを始めたお兄さん。







「頼むから…頼むから俺に静かな休日をくれぇぇえぇえぇッッッ!!!」










その日曜日は、そんなツナの叫びが並盛中に響き渡ったそうだ。


















平和な休日














それが今一番欲しい物






「よぉツナ!遊びに来たぜ♪」



「また増えたぁああ!!!」



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