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02/27(Sun) 15:50
変わる関係性


考えていたライカレ文です。
設定は蒼月編=黒の騎士団編=特区成立数年後
カレンの独白風です。


「うっ!」
口から漏れるのは朝食中には似つかわしくないものだった。
「大丈夫!?」
正面でトーストを手に持ったまま彼は聞いてきた。
「大丈夫よ、ただちょっとのどに詰まっただけだから」
平静を装い私は彼になんでもないように言う
「そうか気をつけてくれよ、きみはそそっかしい所があるんだから」
ちょっとカチンときたので私が少し怖い顔で睨むと
「ああ、そうだ!カレンは何限から?」
と慌てて話題を変えてくる。もう少し逆襲してもいいんだろうが時間も時間なんでよしとする。

「私は今日は授業はなし。少し課題をやってお母さんの所に行く予定よ」と言ってみる。因みにこれは嘘である。
「そうか。騎士団には顔を出すの?」
「いいえ、今日は確認したいこともないし、呼び出しも無いから多分行かないと思う」因みにこれも嘘である。
「何だ、折角カレンが休みなら僕も休みにすればよかったな〜今からゼロに言って休みにしてもらおうかな〜」
まるで二学期初日の子供のように言う。いつもなら嬉しいが今日は別だ。
「も〜そんな子供みたいなこと言わないの、あなたが休んだらゼロ多分死んじゃうわよ。
それにそんな理由で休んだらコーネリアに何て言われるか分かるでしょ?」
と必殺の文句を言ってみる。
「脆弱者が!!か・・」物凄く小さな声で彼が落ち込みながら言う。さっきの仕返しを兼ねて駄目押しをする。
「それに、そんなことしたらまたノネットさんに体力強化メニューをやらされるわよ」
彼が一瞬止まってからブルゥッと震えて観念した様子で「とても残念だけどあの2人は怖いから行くよ。」
と悲壮感に満ちて言う。(あの2人ということはゼロや他は何とか出来るのだろうか?)

「それじゃあいってきます。」
彼がリヴァルと一緒に買ったバイクに乗って手を振った。私はそれをベランダから見送った。


一緒に暮らし始めて約三年余。いつかこういう日が来ると思っていた。

彼を見送った私は風呂場に行きシャワーを浴びた。髪と体を丁寧に洗う
いつも彼に受け止められる身体を
いつも彼を受け止める身体を
お気に入りのピンクのバスタオルで身体と髪を拭きそれを髪に包み鏡の前に行く
下着とタンクトップを着たらドライヤーで髪を乾かす。
乾かしていた途中ふと右側の全身が写る鏡に目が留まった。
ドライヤーを止めタンクトップを捲り上げお腹に力を入れたり緩めたりした。

「はじめまして。これからよろしくね。」


ドライヤーで今日は髪を降ろすためいつもより倍近い時間を掛けてセットする。
セットが完了したらクローゼットに行き落ち着いた服を選んで着て、帽子を目深に
被り外に出た。

休日にいつも彼と出かける散歩する道、その脇から自転車に乗っている主婦風の人
早歩きをしているスーツ姿の人、黄色の帽子を被った小学生いろいろな人が歩いてる。
暖かい日差しと小学生の元気な声をBGMに私はゆっくり歩いていく。


道の突き当たりにある小学校。左に曲がり大きな道をずっと進み小高い丘の
上に私が通っている大学がある。


十代前半の私の思い出は最悪だ。

戦争に負けて一家離散,次に会った時は見たことも無い実父が一緒だった.
奴隷のようにこき使われる母、実父や継母になじられる兄、腫れ物に触るような使用人たち
もう本当に辛かった。兄がいなくなってからにレジスタンスをやり始めの頃は夜いつも一人で泣いていた。
そんな頃扇さんが学園に行かせてくれたのは本当に有難かった。初めてブリタニア人の友達も出来たし
いろいろ事も気づかされたし楽しい事があった。そしてなりより

「彼に巡り合うことができたのだから」


彼への第一印象は「面白くないやつ」だった。
いつも無表情で感情の起伏が乏しくて、お世話係を命じられた時は何でこんな奴とと思っていた。
でも、彼と一緒に居ると不思議と肩の力が抜けていた。
彼に日本の事や学園での悩みなど学園の人には絶対に言わないことをすんなり言ってしまっていた。
そして私はいつからか彼の笑顔が普通に見えなくなってしまっていた。

感情の行き場にどうしようもなくなった時に蒼月の日があって彼に会って感情をぶつけてしまった。
その時の彼は何時もの彼らしくなく酷く感情的に私への答えをこたえてくれた。

その時から私達の関係が「お世話係とお世話される人」から「恋人」になった。

その後紆余曲折会って「恋人」に「同僚」「戦友」「相棒」と言う関係が加わっても、
私にはいつもの冷静さ嘘のように感情で答えてくれる。

PC
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02/27(Sun) 15:52


出会って10ヶ月過ぎた頃行政特区が出来た。


ゼロやユCCが言うには彼が居なければ大変な事になっていたらしい。
もし、彼が居なければここは戦場だっただろうし、子供達のの声も聞こえなかったのだろう。



子供達と別れて私は桜並木がある公園に向かい公園のベンチに座る。
ここにも子供連れの母親やご老人方が楽しそうにしている。

特区の治安が落ち着いてきた頃私は大学に通い始めた。
専攻は政治経済、戦闘面だけではなく政治面でも優秀な彼を支えたいと思ったからだ。

一年後私達の関係性がまた変わった。

彼に連れて行かれた場所が特区政庁の戸籍係だったのはビックリしたな。
騎士団本部に行ったら騎士団のみんなやスザクやユーフェミアたちブリタニアの人々
更には生徒会のメンバーが待ち構えてお祝いしてくれた。嬉かったな。最後は泣いちゃったな〜

失うばかりの私がやっと手に入れたものだった

PC
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02/27(Sun) 15:53


あの日から数日後私は一人で病院に行った。
「おめでとうございます。今、3ヶ月に入った所ですね。」
微笑みながらお医者さんが言ってくれた。

私に子供?
赤ちゃんが出来たの?
こんな親不孝な私がお母さんになるの?

分かっていた事だけど、それでも実感が沸かない。
病院の待合室でぼっとしていると。元気な声が聞こえてきた。
「さぁ〜皆さんもうそろそろ春が近いですね〜今日も一日ポカポカ陽気。元気な一日を
送ってくださいね〜ガァァァァァツ!!」
ブリタニアの大手テレビ局BNNの朝の情報番組「モーニング・モーニング」
の看板アナウンサーになったミレイさんがそこには写っていた。

学園に居た時も思っていたけど本当にこの人の言葉は身体にスッと入ってくる。
なんだか元気を貰ったみたいだ。不思議と迷いも無くなった。

みんな未来を歩んでいる。
彼は特区政庁で難しい課題を毎日こなしている。
シャーリーは看護婦を目指して看護学校へ。
リヴァルはバイクの整備会社に勤めている。
ニーナはブリタニア本国の有名大学に招かれて科学科の最年少客員教授に、
ナナリーは特区内にある日本系の医療会社で下半身のリハビリ中
スザクはユーフェミアの騎士として特区と政庁を行ったり来たり。
ルルーシュは特区内居るけど何してるんだろう?

みんな未来を歩んでいる。新たな関係性を作って行く為に進んで行っている。


卒業まであと2ヶ月。

風が温かくなってきた。
ミレイさんが行ったとおりもうすぐ春になりそうだ。

お腹に手を当てながら病院を出る。

まずは私達の関係性が変わった事を彼に告げに行こう。
報告をしたらまず彼に言おう。

「ありがとう。ほんとうにありがとうライ」

彼はどんな表情をするのだろう?どんな言葉をかけてくれるのだろう?

そんな事を考えながら私は私達の家に帰っていった。




PC
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02/27(Sun) 15:54


どうでしたでしょうか?初めて書いたので至らないとこだらけでしたけど。楽しんでいただければ幸いです
では長文失礼しました。大変でしょうけど長編続き楽しみにしています。がんばってください

PC
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03/01(Tue) 23:08
蒼月

影さん、こんばんは!
素敵なお話ありがとうございます!

まず一言で表すなら…すごくほのぼのとした気分にさせていただきました!
ロスカラで誕生した特区日本という1つの答え。ある意味本当に皆が幸せになれる可能性を秘めた世界。
そんな世界でそれぞれの道を歩み出した生徒会メンバーと新しい家族を授かったライとカレン。
やっと平和な世界で生きられるようになれた2人の未来に永遠の幸福を…そう願わずにはいられないお話でした!
こんな素晴らしいお話を投稿していただいて本当にありがとうございます!

それでは書き込みありがとうございました!

SN3I
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