宝物庫

□見つめる先には…
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仕事をしているその真剣な表情が好きだ。意外に長い睫が瞳の下に影を落としているのが好きだ。考えている時、少し眉を寄せるのも好きだ。……どうしようもないくらい好きなんだ……

まさか、土方は自分を見つめながらオレがこんなことを考えてるなんて思わないだろう、と考えた。…が、オレの大好きな人にはオレが考えている事なんか既にお見通しだったらしい。

「んな、見とれてんじゃねぇよ。なぁ、銀時?」

仕事を漸く終えたのか、大量すぎる程の書類をしまい込みながら意地の悪い笑みをオレに向ける。

「は………えっ、気づいて…!」

「バーカ。お前が考えてる事なんてすぐに分かるんだよ。」

笑いながら頬を軽く摘まれる。バレているとは思わなかったからオレはあせった。

「なっ、調子に乗るんじゃねーぞ!!」

考えてることとは裏腹に行動では意地っ張りな態度をとってしまうオレだ。
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