貢ぎ物 弐

□秘密な夜
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   秘密な夜


 その夜、銀時の自宅兼事務所には、ありえない光景が広がっていた。






 気だるげにソファーに凭れる自称善良な一般小市民、坂田銀時の右には、真選組鬼の副長、土方十四郎が。左には、泣く子も黙る第一級危険人物、指名手配犯の高杉晋助。


 この、何とも異様な光景が完成してから、そろそろ一時間が経過しようとしている。





 今日は留守だが、普段子供と生活を共にしている銀時には、そろそろおねむの時間だ。

 何でもいいからこの二人に帰って欲しかった。



 このままでは、おちおち寝ていられないから。




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